午前中は、品川サテライトで大学院の修士論文の予備審査会。午後は、大学院教授会。
「ネットビジネスの顧客リレーションシップ戦略の提案−宅配ビジネスモデルから学ぶ」「ツアーナースビジネスに関する研究」「日本のインターネットビジネスに関する研究−ネット型小売りからのアプローチ」「老舗企業の永続する理由の研究と考察」。

15時に九段サテライトに到着。16時過ぎからはインターゼミ。
まず30分講座:初回は湘南キャンパスの中澤先生。9人の教員が順番に語るというプログラム。

  • 二つの研究グループに属している。「上海」と「改造社」。
  • 横光利一の「上海」(1925年の5・30事件がテーマ)を読み、現地を訪ねる旅。中国とイギリスの紛争であるが、日本の紡績工場が発端。こせいこう記念館。
  • 昭和元年に円本(1冊1円で文学全集のアンソロジー)を発売した改造社は、安価な上に予約制という仕組みで大ヒットを生む。この本を売るために広告や作家の講演会・映画会を催す。久米正雄が撮った作家の家庭や書斎の映像を見せた。売れ残った本は安く売ったが、これらが台湾、朝鮮、中国に流れていった。作家が訪れた土地を訪ねて、円本の広告や足跡を発掘している。

寺島学長コメント

  • つながり、自分との関わり、問題意識。対支21箇条の要求、上海事変、日本租界、内山書店、魯迅、藤野先生、二つのフォーチュン、、、。
  • 活字の意味と価値に向き合う。
  • 毎月参加教員には、自分の立ち向かっている世界を語って貰いたい。

中澤先生は文学が専門であるが、海外は「上海」、国内では「改造社」をキーワードに、旅をして現場を確かめるという研究スタイルをとっていると思った。

その後、参加している寺島文庫に大学院関係者のみ集まって学長との懇談。社会人大学院生3人、第1期で参加して今回ティーチング・アシスタントとして手伝って貰う菊永、原。大学院客員の長田先生、そしてインターゼミ担当の菅野先生と私。

  • 学長の行動しているドメインをウオッチすることが重要。エネルギーと環境、超党派の国際連帯税構想、MBAは共同大学院へ、法科大学院は弁護士の過剰という問題を生起。プロジェクトマネジメントスペシャリスト育成へ。総合エンジニアリング力。シナジーファンケルの池森さんの講義。成功要件は失敗要件になる。ゆったり、たっぷりと学生達とかかわって欲しい。

学生達は「多摩学・アジア交流・サービス・環境エネルギー」という4つのグループで分かれて、6月12日に向けて、文献研究とフィールドワークを軸にした研究計画書の作成に入った。各グループとも熱心に取り組んでいる。