図解思考を用いた国際コミュニケーション力の向上研修(JICA)

k-hisatune2010-06-22

隔月で行っている国際協力機構(JICA)の研修の講師をつとめる。テーマは「図解思考」を用いた国際コミュニケーション力の向上、で今年から専門家達の海外派遣前研修に協力することになった。「目的」には「国際協力人材に必要不可欠な「理解」、「思考」、「伝達」の総合コミュニケーション能力を、「図解思考」を学ぶことで身につける。」とある。図解という世界言語を国際コミュニケーションに役立てようというのが、主催者のJICA国際協力人材部の意図である。

約30人ほどの受講者だが、年齢は30歳から58歳で主力は40代と30代という構成だ。派遣期間は最長2年。ほとんどが過去に海外派遣経験を持っている。派遣国は、タイ、ラオスパプアニューギニアアフガニスタン、ガーナ、スーダンマダガスカル、フィリピン、バングラデシュ、インドネシア、エジプト、南ア、ドミニカ、パキスタン、ケニア、カンボジアミャンマー

指導分野は、土地区画整理民法民事訴訟法、総合援助調整、行政能力向上、農業人材育成、職業訓練、農村開発、援助協調、アグリビジネス政策・計画アドバイザー、病院管理、工業開発、アフリカ地域連携協力、健康教育、看護教育・看護助産行政、航空安全政策、ネットワーク連携、法・司法分野人材育成。

現在の所属は、国土交通省航空局管制保安部、法務省総合研究所、商社、日本赤十字、法律事務所、都市再生機構、JICAなど。

3時間半みっちりの研修だが、全員が熱心に取り組んでいた。海外に出ようとする日本の人材が少なくなっている折、途上国に専門家として派遣されてその国のために汗をかこうという人たちをみて尊敬の念も覚えるので、こちらもつい力が入る研修だ。発展途上国の国づくりには膨大な分野と人材が必要なことがわかるし、またどのような仕事やミッションがあるのかがよくわかる。こういう人たちの努力が日本外交を支えているのだ。

4月に行った研修のアンケート結果ももらった。概ね好評のようである。

  • 講義から学ぶところがあり有益であった。  良い19人、概ね良い4人、あまり良くない3人、良くない1人
  • 講義の組み立てが体系的・論理的であった。 良い14人、概ね良い9人、あまり良くない2人、良くない2人
  • プレゼンが明瞭かつわかり易かった。    良い16人、概ね良い7人、あまり良くない4人、良くない0人

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夜は、中津北高校の同級生の飲み会で「神田・洞門」に集まった。今回は7人だった。松田、山本、津村、峰、芦田、岩釣、私。