北京郊外のミニツアー

北京の地下鉄に乗っているのは若者が多い。ラッシュ時は特に二十代から三十代の男女で一杯です。老人をたまに見かけると、日本人。東京の地下鉄では中高年の男女が多いのと好対照。若い国だ。現在十号線まであるが片道二元均一。日本円で三十円。ホームには現在の時刻を示すデジタル時計が掲げてあるが驚いたことに秒単位まで表示してある。それほど正確なのだろうか。車内では比較的大きな画面でテレビドラマを観ることができる。イスは硬い。

中国ではインフレ基調であり、不動産を買う元気のある三十代に金持ちが多い。年金暮らしの老人は貧乏。ここは日本とは逆になっている。地下鉄終点辺りには高層マンション群が立っているが、値上がり益を期待してサラリーマンが購入している。マンション価格は三年で五倍というようなペースで上がっている。五百万円で買ったものが今は四千万円というケースも。

官僚の給与は五千元というレベルというから月給は七万五千円程度。この国の病の一つは汚職である。つい先日は一億四千万ドルの汚職で摘発された女性がいたという。かなりの官僚が汚職をしているが、度が過ぎると逮捕される。

ホテルのテレビはチャンネル数が多い。ほとんど中国語だが、英語のドラマもあるし、日本もnhkも見れる。ゲゲゲの鬼太郎もやっている。
今日は郊外に出かける。地下鉄とバスを乗り継いで一時間弱で到着。そこから輪タクに乗って大衆温泉へ。昼食をとった後、ワイン風呂、チベット風呂、小さな魚が体のゴミを食べる風呂、プールなどを楽しむ。人造の大きな桜の木が見事だ。水着で男女一緒であるが、蔡君と女性三人組と一緒になる。四十一才が二人、四十五歳が一人。賑やかでよく笑う人たちだ。一人の娘もいてこの子は瀋陽師範大学に入学するとのことなので、いくらかかるかと聞くと、日本円で学費と寄宿者費で三十万円だそうだ。これくらいなら問題なく払えるそうだ。こも女性たちはみんな仕事持っている。中程度の庶民の暮らしを垣間見た。
蔡君の買ったマンションは大きな高層マンションで、中庭では住民たちが将棋やトランプに興じていた。蔡くんの部屋からはすぐ前のゴルフ場を見下ろせる。国際ゴルフクラブを見学する。カートに乗って九ホールまわってみたが、いいコースだ。三十万元だから四百万円ほど。ゲストだと平日九千円、休日一万二千円。香港資本。会員数は三百。近くの豪華別荘は地下も含めて五百へーべで六千万円。つち音が高い。
蔡君によれば中国人は今は猛烈に忙しく昔のように一緒に遊べないので淋しいそうだ。仕事をすればするほど個人ので収入に直結するのでよく働く。そこが昔とは違う。
北京の中心部に戻る。日本大使館を探すが見つからなかった。中国で一番高級な燕という文字の入ったデパート(商城)を覗く。ブランドものは日本より高い。
夕食はホテルの近くで北京ダックを腹一杯食べる。途中で仙台の富田さんに電話。富田さんは野田先生夫妻と三陸の旅の途中だった。野田先生とも話ができた。
アイフォンを持ち歩いているので、メールも入るし、ニュースの速報も知ることができる。民主党代表選のドタバタも様子もリアルタイムでわかる。