韓国企業の強みと弱み-金美徳教授

九段サテライトで行っているメディア向けの「多摩大教授陣 現代の志塾講座」の2回目は、金美徳教授に「北東アジアを知ることとは」というタイトルで講義をお願いした。テレビ局、新聞社、銀行などの受講者。内容は日本・中国・韓国・モンゴル・北朝鮮・ロシアの六ヶ国で構成される北東アジア全般の話だったが、ここでは主に韓国企業についての内容を記す。

  • 産業構造が偏っている。韓国の4大財閥のシェアは38%。
  • 海外貿易に活路。貿易はGDPの83%(日本は22%)。
  • FTAに熱心。インドとのFTAは2010年から発効。アメリカ、EU。中国とも進んでいる。
  • 2001年から迷いなくBRICSに出て行った。特にCHINDIA(中国とインド)。それが実ってきた。
  • 徹底した現地化。冷蔵庫の鍵。ターバンをまいた人用に車高を高く。クラクションをあちこちにつけた車。真っ赤な冷蔵庫、、、。
  • 技術の日本、コストの中国、デザインの韓国。
  • 世界の全空港にサムソンなどの巨大広告。
  • ロシアのプーチンから見えるところにサムスンの広告。
  • ヒュンダイは失業したら返品できるという仕組みで販売を伸ばしている。
  • 日本とは3兆円の赤字。
  • 弱み。部品素材の対日依存。主力産業である電子・半導体・自動車の部品素材分野での対日依存度が高く、第三国へ、の完成輸出が増えるほど対日貿易が拡大するという貿易構造にある。部品素材と装置産業の育成に力を入れている。
  • ネットワークの時代。ユダヤ、インド、コリアン、モンゴル、和喬、、
  • 韓国を通じた中国とアジアの理解
  • 世界をフラットにみる能力
  • 歴史問題への見識。現代史が抜けている。
  • 北朝鮮に関してはどうなっているかという正しい情報をまずつむことが大切。解決より管理。
  • 上海協力機構を要ウオッチ
  • どのような枠組みができようとも、日中韓が大事。特に日韓の連携が大事。日本のリーダーシップに期待が高い。

その後、ホテルグランドパレスで、勤めていた企業の後輩の役員と面談。アドバイスとアイデアを出しておいた。

それから立川へ。