砧公園の一角にある世田谷美術館を先日訪れました。蘆花公園の世田谷文学館は常連になっているのですが、こちらは初めてです。予想以上に本格的な美術館でした。美術愛好家の女性達が多く、本格レストランもあり、素敵な場所です。http://www.setagayaartmuseum.or.jp/以下、世田谷美術館の解説から。
- 世田谷美術館は、四季折々の変化が美しい、緑豊かな砧公園の一角に位置します。恵まれた自然環境を存分に生かした建築デザイン(設計:内井昭蔵)は、レストランなどの施設も充分に備え、気持ち良いアートとの出会いの場を提供します。"芸術とは何か"という根源的なテーマのもと、幅広い視野の様々な展覧会や、プログラム、イベントを企画しています。
- 地域密着であると同時に、グローバルな活動を展開しています。
- 世田谷ゆかりの作家や、アンリ・ルソー、北大路魯山人など約1万点の作品を収蔵しています。
- 館内には、砧公園を一望できるレストランから、ライブラリーまで様々な施設が充実しています。
スイス発−知られざるヨーロピアン・モダンの殿堂「ヴィンタトゥール・コレクション」。ヴィンタトゥールはスイスの工業都市で、近代美術の90点が日本初公開となった。ピカソらが主導したキュビズム(立体主義)に改めて興味が深まった。雰囲気の良いレストランで食事をしたが、味はいまいちだったのが残念。
- フランス(ロマンから印象派)。ドラクロア、ピサロ、クロード・モネ、シスレー、ルノワール「水浴の後」。
- フランス近代(印象派以後)。ゴッホ「郵便配達人」、ゴーギャン、ルドン、ロダン(69才)「グスタフ・マーラー」(49才)
- ドイツ。アンカー、ホードラー「自画像」
- ナビ派から21世紀。マイヨール、ナビ、ボナール、ヴェイヤール、ヴラマンク、ユトリオロ
- ヴァロルトンとスイスの具象絵画。ビルジョー、オーブルジョノワ、ヴァロットン
- 20世紀の表現主義。ヤウレンスキー、カンデンスキー、クレー、ココシカ、スーフ「リルケの頭部」
- 20世紀、キュビズム(立体主義)から抽象へ。ピカソ、ブラック。
複数の視点からとらえ、周囲の空間とともに分解、再構成する。対象を単純な幾何学的形態に還元して描く。
遠近法、陰影法から絵画を解き放ち、独立した平面的な構成物としてとらえる思考を生んだ。そこから抽象表現が生まれていった。
ル・コルビュジェ(絵画から建築へ)は、キュビズムを推し進め、ピュリスム(純粋主義)へ。
ピカソ「二人の人物」。三次元を二次元へ。