「子育てと教育の基軸を考える」

リレー講座は、教育評論家で法政大学教授の尾木直樹先生。「グローバルにIT化する中での人間の発達−−子育てと教育の基軸を考える」。
始まる前に学部長と一緒にご挨拶。「偉人伝」ついて話題にしたところ大変興味をもっていただいたので、新著をお渡しする。

  • 高度成長に見合った競い合いの教育という考え方でやってきた。トップも大変、下位もひどい。
  • 一人一人に目を向けて「個」の学力を上げることが大事だ。
  • 2010年3月の大学全業生56.1万人のうち就職した割合は60.8%で3.1万人、これに就職留年7.8万人を加えた11万人に行く先がない。これにやる気をなくし家事手伝いなどになる2-3万人を加えると、4-5人に一人になる。
  • 高校生内定率は57.1%。8万人に仕事がない。
  • 若者の引きこもり現象
  • 留年率。関西の阪大28%。首都圏の東大21%。
  • 就職試験にはどんな学生が受かっているのか? それは留学生(中国、インド、韓国、タイ、フィリピン)
  • パナソニックの採用800人のうち留学生比率は80%。企業アンケートでも留学生は34%という数字が多い。
  • 今や日本の私学も世界中から学生を募集している。
  • 日本の学生だけでは学問のレベルが維持できないから、外国からヘッドハンティング
  • 早大のある人気ゼミでは27人のゼミ生のうち日本人は一人。
  • 韓国は小学生から留学するなど留学熱が高い。逆に日本人は留学しなくなった。エール大からは日本人を勧誘に来ている。国際的引きこもり現象。
  • OECD調査サマリーでの日本への韓国は「教育は未来への投資である」というもの。GDP比の比率3.4%はOECD中最低。日本は教育に金を使わない国だ。だから教育産業が栄えている。
  • 生徒の学習到達度調査(OECD・PISA)。上海がぶっちぎりのトップになったが、上海は国ではない。中国は必死になって訓練し得点を高めた。OECDの発表では、トップは韓国とフィンランドとなっている。国もメディアも実態をつかまなければ。

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ゼミでは、2月の地域ゼミ発表会の練習のプレゼン会を行った。「多摩の手土産PJ」「東京ヴェルディ」「多摩のオーラルヒストリー」の3チームのプレゼンをしてもらい、批評とアドバイスを行う。2月の全18チームの発表の中でどのようなレベルになるか、楽しみだ。

終了後は、山本翔君の面談を行う。方向が出たと思う。本日で3年生20人の面談が終了した。
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マイコミジャーナルに取材記事。<メモの極意>久恒啓一さんに聞く「営業成績を上げるための図解メモ」
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/12/16/memo02/index.html

  • 「営業成績が伸びない」という悩みを持つ人は多いと思いますが、図解で解決することはできるのでしょうか?
  • 改めて考えると、いろいろな理由が思いつくものですね。とはいえ何か言い訳をしているような気がするのですが、、

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フジテレビの明日の朝10時からの「知りたがり」という番組でドラッカーブームを取り上げるので出演してコメントをして欲しいと依頼があったが、授業なのでお断りするがコメントは電話で話しておいた。