「情報社会の未来と現在」シリーズ。初回は公文俊平先生

多摩大メディア向け講座は、公文俊平先生のセミナー。九段サテライト。とても刺激的な講義だった。

  • ソーシャルという言葉は危険な言葉から新しい意味を持ってきた。
  • ポリティカルーーエコノミックーーーソーシャル
  • ソーシャルの時代:知識・情報の創造と通有。説得と誘導。智。情報智業・地球智場・衆智名声の獲得。協働を通しての共愉の実現。智業。贈与(互酬とシェア)
  • S字波:主要局面は、出現ー突破ー成熟。
  • 近代は、1750年の軍事化、1950年の産業化、20世紀後半から始まった情報化の3つの波がある。現在はポストモダンではなく、ラストモダン。近代化の成熟の中の一局面。
  • 21世紀は第一次情報革命、智民革命。情報智業、智民、地球智場。(情報)社会学社会学に独自の対象が出てきた。情報化の出現局面。主権国家は定着局面・産業企業は成熟局面。
  • NPO,NGO,などはネガティブな説明。智民革命!
  • 新しい大きな物語がこれからでてくる。
  • 国家と企業のプラットフォームの上に、文化変容が起こる。個人主義から間人・間柄主義へ(meからusへ)。プライバシーは秘匿から公開・通有(謝礼・互酬)へ。個人所有から共同使用へ。量的発展から質的発展へ。短期・直接から長期・間接の設計へ。
  • 日本?60年間隔の西欧化の長波。それそれ3つの小局面。
  • 1880年体制(明治憲法)−1940年体制昭和憲法)−2000年体制(平成憲法?)
  • 2001-20010年には、地方分権、e-japanなどその萌芽。2005年以降ついに情報化の上昇局面に入った。
  • 無数の智業(NGO/NPO/CSO)の台頭。user(非消費者),neet(非生産者),hippy(非国民)。リークやパイレシーは突きつけている刃だ。
  • 湯川「われわれを幸福にするソーシャル技術」「ソーシャルテクノロジーが与えてくれる精神的な豊かさを追求する時代の幕開け、その非常に初期の段階を歩み始めたばかりなのだ」
  • 佐々木「言論パラダイムの転換」「独占・所有から共有・参照へと変わりつつある」「いずれこのパワーが集団行動へと昇華し、、」
  • 東「文化的な価値とかシンボルは大切で、むしろそういうものを大切にする事で人は幸せになっていく。日本も文化的なものでヨーロッパみたいに自信を持つべきだ」
  • 冷泉「インセプション渡辺謙)という作品そのものが、ここ10年間のアメリカが日本のカルチャーに様々なものを学んできた一種の集大成、、」
  • 五木「思想や学問や文化を成熟させることでしょう」「ギリシャになれ」
  • Chikirin「イタリアになれ」「グローバル国家ではなく、超ドメ志向。オレの国がいちばんいいじゃん系」
  • 初音ミク「死んだら日本に埋めてくれ」
  • 日本:情報化(ソーシャル化)での優位確保(インフラ+プラットフォーム+サービス)

参加メディア:読売新聞、フジテレビ、産経新聞、NHK,日本テレビ、など。

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昼は、財団法人日本総合研究所グループの新年会に参加。赤坂グランドパレス。

野田会長、寺島理事長。

  来場者55000、コメント60000

  • 「図解身につく!ドラッカーの理論」(中経の文庫):7千部増刷の連絡。現在13刷で12万9千部。
  • 「美に生きた細川護立の眼」(細川護熙編)読了。

 

美に生きた細川護立の眼

美に生きた細川護立の眼