「実践・出版プロジェクトマネジメント」という科目(大学院)を担当

秋学期の講義と試験、そして成績付けが終わった。そして来年度の講義科目のシラバスを書き上げる季節になり、それも終わった。
来年度は、大学院で一つ新しい科目を担当することになった。「実践・出版プロジェクトマネジメント」というタイトルだ。
科目概要は、以下を提出した。

                                                                • -

「著書を持つビジネスマン」というライフスタイルを目指しませんか。

共著、単著、ベストセラーと進化を続け、著作数が100冊に達した講師が担当するプロジェクト型講座。テーマの選び方、出版企画の立て方、出版社・編集者との出会いのセッティング、具体的な執筆技術、電子出版への挑戦、ウェブ時代をゆく方法、、、。大学院生10名との共同プロジェクトで2009年に「図解・資本論」を刊行した実績あり。

                                                                • -

どのくらいの社会人院生が集まるかわからないが、集まった院生の希望、レベルなどを確認して内容を決めていきたい。
私の講義を中心とするか、出版社の編集者を毎回呼び出版戦略や著者発掘について語ってもらうか、あるテーマで関係する人にインタビューをしていくか、共著であるテーマに挑戦するか、個人での出版を応援するか、、などいろいろなバリエーションが考えられる。また、最初から興味のある編集者と一緒になって、実践的に本をつくっていくプロジェクトにするという手もある。
一昨年には、大学院生10名とごく短期間でマルクスの「資本論」を図解するプロジェクトを敢行したことがある。社会人の良さは、「納期を守る」という点にある。まとめ役に人を得たこともあるが、あっというまにかなりレベルの高い書籍に結実した。そのグループは「多摩大・図解アルチザン」というグループになっている。このグループとの連携ということも考えられる。
まだ時間があるので、いろいろな人に話を聞きながら、内容を固めていきたい。

多摩大の大学院の特徴の一つは夜間と土日を使った社会人大学院であることで、30代から40代が中心のビジネスマンが通っている。この科目を新設した私のメッセージは、「著書を持つビジネスマン」というライフスタイルを目指しましょう、というものだ。実務の現場で日々悪戦苦闘しながら、一方である分野で蓄積を重ねいずれ著書(商業出版)を持つという志を実現することは素晴らしいことだ。知的実務家を目指そう。
最初の一冊の壁を突破することができたら、後は沃野が広がっていることがわかるだろう。

参考:久恒啓一著作集 http://www.hisatune.net/html/02-kenkyuu/tyosaku/index.htm
   多摩大大学院 http://tgs.tama.ac.jp/