新国立劇場でオペラ「椿姫」を堪能しました

学長室の高野課長と多摩市役所を訪問。市用に若干修正した「多摩大鳥瞰図絵」を阿部市長に届けた。
市長室でひとしきりこの図絵http://www.tama.ac.jp/guide/birdeyes.htmlを話題に話をする。中央部の「多摩」のところに、多摩市の市庁舎や多摩センター、聖蹟桜ヶ丘、永山のにぎわいを描き込んだので、使い勝手がよいはずだ。喜んでもらえた。私の著書も三冊ほど贈呈する。明日大学で開催する地域プロジェクト発表会にも市長が参加される。

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同僚の樋口裕一さんから新国立劇場のオペラ「椿姫」のチケットを譲ってもらった。初台の東京オペラシティの隣のオペラハウスは初めてだったが、素晴らしいホールだった。舞台に比較的近い中央の席だったので、真正面からこの有名なオペラを楽しんだ。事前に椿姫の内容を読んで行ったし、左右に日本語の字幕も出るので、ヨーロッパやアメリカで観るオペラとは違って、余裕をもって眺めることができた。音楽演奏の東京交響楽団、助演の新国立劇場合唱団も世界の一流とのことで、演奏も十分に楽しんだ。

「椿姫」は、ヴェルディの代表作である。高級娼婦・ヴァイオレッタを恋する青年・アルフレードが恋に陥り、パリ郊外の田舎での生活を送る。ここにアルフレード父親が現れ、ヴァイオレッタに身を退くように説得し彼女は受け入れて去る。そしてパリの社交場で二人は出会うが、事情を知らないアルフレードはヴァイオレッタを侮辱しヴァイオレッタは絶望する。その後、彼女の結核は悪化し死を待つばかりのところへ、父親から真実を知らされたアルフレードが現れるが、しかし歓喜の中でヴィオレッタは息をひきとる。

主役のヴァイオレッタ、アルフレード父親のジェルモンの三人だけが外から呼んだ外国人で、後は日本人である。ヴァイオレッタという難役を演じたソプラノのパトリツイア・チョーフィはシエナ生まれ。アルフレード役のテノールのウーキュン・キムはソウル生まれ。全員熱演だった。

素晴らしい三時間だった。オペラの魅力を十分に堪能した。二回の幕間もスパークリングワインや、つまみを楽しめる。設備も素晴らしい。

遠山敦子さんが理事長をつとめる新国立劇場のパンフには、法人や個人の賛助会員が名を連ねている。個人の賛助会員(年10万円より)には明石康千石保、樋口広太郎、三浦朱門、などの名前があった。

このオペラシティは、そのまま京王線初台駅につながっているのが嬉しい。

自宅のある駅に降り立ってみると、大雪だった。

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13日の朝日花壇に母の短歌が採られていた。

 原爆に遭いしピアノの傍らに従姉坐れり老女となりて