震災14日目。影響が身近に。拙著の中国翻訳書が届く。

震災14日目。あらゆるものをみる目が違ってきている。すべてを見直さざるを得ないステージに入っている。
今日は16時からの大学運営会議で寺島実郎さんの東日本大震災に対する対応戦略の考え方の一端を聞いた。それを踏まえて夜のテレビ朝日報道ステーションでの発言になっている。テレビでの発言のキーワードだけを拾ってみた。
「権威と責任ある発言を国民と国際社会へ発信。IAEA原子力専門家など世界レベルの専門を集めた特別チームを編成し定期的に発信する。止めるはできた、冷やすと封印するには失敗している、なぜか。地震当時、新幹線は88本走っていたがすべて止まった、ここは日本の素晴らしい技術。関東大震災時は24列車が転覆横転。しかし今回は師匠はゼロ。技術に裏付けられた巨大なものに立ち向かう時代。こういう日本の「技術」は希望。気迫と覚悟。構想力、しくみ、システム。農業と水産業の復活。産業で培った技術で立ち直らせる。希望はある。政治と政策に任にある者の責任は重い。」

個人的にも震災の影響を身近に感じることが多くなってきた。

  • 赤坂に住む姪とその子ども二人(6歳と5歳)が東京の水が危ないとわかったらすぐに九州の私の実家に避難した。母にとってはひ孫との生活が始まったということになる。中津の実家が疎開先として俄然存在感を持ってきた。
  • 宮城大時代の教え子で東京で仕事をしているO君の結婚式が仙台で7月に行われる予定で招待を受けていたが、12月に延期という連絡が入った。親戚たちが被災地におりそういう雰囲気ではないらしい。
  • 8月に予定されていたあるメーカーから頼まれていた研修がキャンセルという連絡が入った。財務状況が一気に厳しくなり教育予算が削られたそうだ。こういうケースももっと出てくるかもしれない。
  • 髪を切りにいった行きつけの店の私の担当のSさんは気仙沼出身だったので、いつも宮城県の話になっていた。震災の影響を聞くと母親が亡くなったとのこと。介護が必要な父親と親戚が高いところにある家に集まって暮らしているとのことだった。

昨日は台湾だったが、今日は中国から拙著の翻訳本が届いた。2004年にダイヤモンド社から出した「実戦!仕事力を高める図解の技術」という本。中国鉄道出版社からでた翻訳本は「図解改変 生活」というタイトルで、サブには「提高工作能力的秘密」となっている。発行部数は6千部。定価は22元。図解があるから、元になった本との比較ができる。漢字は感じがわかるが、ハングルの場合はとりつくしまがないが、でも図があるからどの本の翻訳かはわかる。図解は国際語、世界語だ。

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