今年度最初の国際協力機構(JICA)の専門家海外派遣前研修

朝から夜まで、目黒、市ヶ谷、新宿と移動。
市ヶ谷では、今年度最初の国際協力機構(JICA)の専門家海外派遣前研修の講師。
受講生25名、聴講者4名の、合計29名。年齢は25歳から60歳。この仕事も2年目に入った。
研修タイトルは「「図解思考」を用いた国際コミュニケーション力の向上」。
今回の東日本大震災で世界中から支援が寄せられたが、今まで日本からの援助に世界が感謝していることがよくわかった。その中核はやはりJICAの活動だろう。

官庁所属の人が多く、派遣国もアジア、アフリカ、中南米と広いが、指導分野も実に多彩だ。
微生物を利用した天然ゴムバイオマス、社会復帰支援、計画・設計、地方活動支援、プロジェクト調整、チーフアドバイザー、圃場水管理(節水灌漑)、研修、家畜衛生管理、灌漑施設・水管理、森林火災管理、灌漑技術、種子生産モニタリング、電気、排水管理、荒廃地回復、ハイチ支援(事業管理)、EPA活用促進、栽培技術。

実に多くの分野で日本の専門家が継続的に技術支援をしていることがわかる。

この研修は3時間半しか時間がないので、それぞれの専門家の「ミッション」を図解してもらい、プレゼンし、議論するというプログラムを実施している。この議論に私も加わっているが、途上国の国づくりの難しさと彼らの任務の大きさを毎回感じる時間となっている。
こういった研修の講師を引き受けることも私の社会貢献の一環と考えている。

今回は「マラウイ」という国の名前を初めて聞いた。少し調べてみた。
平均寿命51歳。識字率は63%、携帯電話の所持率は10%、90%の地域には電気が通っていない、世界最貧国のひとつ。
マラウイ共和国マラウイきょうわこく)、通称マラウイは、アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家。旧称はイギリス保護領ニヤサランド(Nyasaland、ニアサは湖の意)。首都はリロングウェ、最大の都市はブランタイヤ。アフリカ大地溝帯に位置する内陸国であり、マラウイ湖の西岸にある南北に細長い国。東西の幅は90-161km、南北の長さは900kmに及ぶ。国土はほとんど高原上にあり、マラウイ湖が大きな面積を占める。北・北西をタンザニア、東・南・南西をモザンビーク、西をザンビアの国境と接している。チェワ族が主流。」
この国に派遣される受講者からは「図解が語学力を充分に補える予感がいたします」とのアンケートの感想をもらった。健闘を祈ります。

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朝は、多摩大総研所長としての仕事。
夜は、新宿で知研の八木さん、近藤さん、杉沢さんと歓談。