ウメサオタダオ展

午後一時に大阪の万博公園内にある国立民族学博物館に到着。NPO法人知的生産の技術研究会の有志メンバーによるツアー だ。民博で開催中の「ウメサオタダオ展」を見学する会である。梅棹忠夫先生はこの民博の初代館長であり、私たち知研の顧問を長くつとめていただいた方だ。昨年夏に九十歳で亡くなった。

ツアーのメンバーは関西組と東京と九州からの駆けつけた計12人。思いがけず、先生の秘書の三原さんが直々に案内をしていただいた。先生の最もみじかなそういう方であり、先生以上に先生のことを知っているのではないかと解説を聞きながら感じてしまった。八木さんを代表とする知研ももう40年のお付き合いになるが、そういう歴史の蓄積の中で今日のこの日があるのだと感じ入った。

  • 愛用の机、音声時計、エスペラント語のサインの入った本、、、、。
  • 置き場所を決めておく。使ったら必ず元に戻す。
  • ノートのサイズや色は一定。ページをふる。一行おきに書く。それをカード化する。自分で紙を裁断。音による整理。
  • 手書きカード。さがし、うごかし、ならべかえる。可視化から論理化。こざね法。つなぎの言葉だけ。
  • 一件ファイル。いきさつファイル。アドレスカード。
  • スケッチと写真。スケッチは自分の目で見ること。
  • 中学3年生から始まった山と探検の記録の数々。
  • ウィルソンの桐箱。情報産業の時代。日本探検。妻無用論。、、、。おたまじゃくしの研究が博士論文。
  • 大阪万博の石坂、佐藤総理の原稿は梅棹先生。
  • ふかい学識、ひろい教養、ゆたかな国際性、柔軟な実務感覚、ゆきとどいたサービス精神。
  • 自分でやる。持続する。記録魔。
  • 人類の未来。

54歳で館長。65歳視力喪失。月刊梅棹。69歳から74歳の著作集。

三原秘書の解説付きという超豪華ツアーをすっかり堪能。改めて梅棹先生の偉大なる人生に感銘を受けた。著作集を読み切ろうと決意した。


終わって、
新大阪駅前で懇親会。会員でもある日経の中沢編集委員を囲んで、梅棹先生へのインタビューのこぼればなしをテーマに飲みながら歓談。先生の実像、本音、など実に面白い時間となった。今西錦司桑原武夫梅原猛川喜田二郎日文研小松左京、放送朝日、
石毛、松原、小山修三、金曜サロン、ダビンチ、、、、。

東京、地方組を除き二次会。こういう楽しい会は初めてかもしれない。