最近見かけた作家たちの遠景

最近の新聞の切り抜きから、作家たちの遠景や言葉を拾ってみた。

生涯の著作は160冊近くに及ぶ。関西に住んだ。
入院中も「頭の中で原稿を書いているんや。もう単行本2冊くらいはできたやろうなあ」(妻の美智子さん)
座談の名手。宴席でも文壇のエピソードを満載した巧みな話術。

「私は文学賞の審査委員を仰せつかって、そのチャンスにだけ読むんだけど(中略)大半は作文である。作品ではない。これは言えるんじゃないかしらね」。

毎日原稿用紙4枚ほどの執筆は欠かさない。
「腕を上げようと思ったら、毎日書かなければいけない。まだ書き方さえも分からない。題材があるから、死ぬ最後の日までレベルアップを目指す」
エッセー{さまなければ夕焼けがこんなに美しいはずはない」、写文集{草情花伝」、小説{眠れ、悪しき子よ」と3作品を連続刊行する。ブログやツイッターも開始。

いつもは酔って読み書きできないのを惜しんで酒を飲まない。
執筆は5年先まで決まっている。「小説家はむやみに考えをひけらかすべきでない」「作家たるもの、表現の自由を守る活動は当然です」
作家や評論家ら1860人で構成する日本ペンクラブの大16代会長に就任。井上ひさし阿刀田高の後を受ける。日本ペンクラブは、初代会長・島崎藤村正宗白鳥志賀直哉川端康成芹沢光治良中村光夫石川達三高橋健二井上靖遠藤周作大岡信尾崎秀樹梅原猛、そして井上ひさし阿刀田高と続く。