求められる「コミュニケーション能力」の中身

最近、新聞社などから大学の運営に関する問い合わせやアンケートの依頼が多い。その中で「コミュニケーション能力」の重要性が指摘され、その中身をどう考えているかという質問も寄せられている。

多摩大として、次のように回答した。

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他の人の考え、意見を理解する力、自分自身の過去の経験や知識と対話しながら自分の考えを創り出す力、そして他の人に自分の考えを伝える力、そういう力をバランスよく身に着け、人間関係をマネジメントできる力をコミュニケーション力と呼びたい。
また、先に述べたことを前提に、ブログ、ツイッター、SNS、フェイスブックなどのソーシャルメディアを駆使しながら、仲間を巻き込みつつ社会とのコミュニケーションを活性化させ、ものごとを進めていくメディアリテラシーも、今後コミュニケーション力を考えるうえで重要になってくると考えています。

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上の回答にもあるように、コミュニケーション力の本質が人間関係のマネジメント能力にあるのは間違いないが、このところワードやエクセルなどの操作は当然の前提として、iPadiPhoneなどスマートメディアなどを使い、ソーシャルメディアを駆使できる力が、極めて重要になってきている。
就職や転職の面接なども、短い面接時間で人物を見抜くなどという博打のようなやり方は危険が多すぎるため、毎日の日記でもあるブログを見せてほしいとか、友人や人脈の広がりを知るためにFacebookで吟味するというような人物鑑定法がしだいに出てきている。
ブログは、書き続けることができたなら、日々の生活を反省しながらよりよく生きようとする態度が自然に身に付いていくし、文章修業のもっとも最適なツールでもあるから、結果として文章力がつくのは間違いない。
また「あなたの友達のことを教えてください。あなたのことを当ててみよう」という言葉があるように、友人の種類や多さや、そして人脈の広がりを見るために、人物鑑定に実名主義のFacbookをウオッチしていくという流れになっていくだろう。
自分の問題、自分と社会との関係の問題、そして社会に存在する問題を、自力を前提に他人の力を借りながら解決していく力が重要となってきた今日、従来から言われてきたコミュニケーション能力にソーシャルメディアを駆使して知恵を集めるメディアリテラシーを加味した、広い意味でのコミュニケーション能力が求められる時代になってきている。
大学での教育の方法、内容などもこういった流れに対応できるかという話になる。
時代と並走しつつ、時代の息吹を吹き込み、次代を担うべき人材を育てる仕事に精を出していきたいと思う。

DropboxEvernoteなど、優れたソフトを使いこみたい。

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午前

  • 健康診断
  • 秘書と打ち合わせ
  • 矢内事務長と打ち合わせ・意見交換

午後

  • ホームページ打ち合わせ
  • TAMA映画祭関係者来訪。協力の可能性を探る

  • インターゼミ「震災と日本再生」チーム・田邊君の相談にのる。

  • 学長室スタッフと食事会