「知識を知恵に変える」

日経キャリアマガジン:2001July。http://www.nikkeihr.co.jp/careerm/mook_2011v3/
東日本大震災を経て、日本の社会は大きな転換期を迎えています。新しい仕組みが必要とされる今、社会人大学・大学院での学びが果たす役割は大きいと考えます。本特集では、日本をリードする22人の教授陣が登場。彼らの下で学ぶことが、新しい日本をつくる第一歩となるかもしれません。」
神戸大学のスター・金井先生、「日本でいちばん大切にしたい会社」で有名な法政大の坂本光司先生、「NHK白熱教室JAPAN」登場の小林正弥先生、マーケティングの法政大の嶋口充輝先生など22人。

「復興ニッポンをリードする人材になる!」の特集1「日本の「白熱教室」に行こう! 今、学びたい教授リスト」は、「知識を知恵に変える」というテーマで22人の教授たちにインタビューをしている。それぞれの先生たちはどのように答えているか?

この特集に私も光栄なことにノミネートされている。読んだのでこの特集のエキスをピックアップしてみた。

  • 堀義人

「「知恵」というのは、「正解がない中で最善の解を求める方法」だと思う。、、正解がない問いを繰り返し考えながら、多くの人と意見交換をして、最終的には最善の解を出す方法論を持った人と共に議論していくこと。」

  • 小林正弥

「問題の解決策は、個々人が実践的な行動を通じた知恵を身に付けて対処していくしかありません」

  • 中村陽一

「知識や知恵を、広く現場で活用できる知恵(市民知)に変えるための仕掛けや、翻訳者・コーディネーターの役割を果たす人が必要となってきます。

  • 嶋口充輝

「知識は教えられますが、知恵は自ら学ぶもの。常に「WHY」を意識して、物事を深く考えるクセをつけることが、知識を知恵にするには大事です。

「現状を図解する中から問題の輪郭が浮かび上がってくる。その図を構成する部分の大きさを変えたり、部分同士の関係を表す矢印の方向を逆転させたりしながら解決策を創り出していく。知識を組み合わせ、新たな体系を創造する。このプロセスは、知識を知恵に転換していく過程そのものです。知識の獲得よりも重要なのは、知恵を創り出す方法なのです。」

22人のうち産業界など出身者は13人。純粋の大学育ちは9人と少数派だ。

手にした雑誌・書籍から。

「僕が行政に関わるなかでいろんなアイデアを思いつくのは、やはり片方で小説を書いているからですよ。」

「一日に十枚だけ原稿用紙に書こう。、、そして、五十ページ、本を読んでやろう」

「習慣は同じ習慣を積み重ねて行くほど楽である。切り替えなど出来ることならしたくない。同じ習慣を積み重ねて行くことは、ひょっとしたら成功の最短距離でもあるから。」