明日からの東北「道の駅」調査の準備

明日から東北「道の駅」調査。一週間。この土日は準備に追われた。
福島チーム、宮城チーム、岩手チームと3チームに分かれて今回の東日本大震災の被災時に活躍した道の駅の実態を調査し、今後の役割を探ることになる。多摩大学の正式なプロジェクトで、教員4名、諸君1名、そして学生12名で構成する調査団。私は宮城チームを率いるが団長も兼ねている。

道の駅は、一時避難所、食糧や水の備蓄基地、情報の発信と交流の場、地元農産物の提供の場、自衛隊NPO、ボランティアの休憩場所、など防災拠点としての役割を演じた。中越地震でその機能が注目されたが、今回の大震災で果たした役割を検証して、今後の方向を提言していきたい。

目的:今回の震災時に「道の駅」が果たした救援、復旧・復興支援機能の実態を明らかにし、道の駅が今後果たしうる平常時と災害時の双方に適応した地域の多機能型交流拠点としての役割を明らかにし、提案する。
体制:多摩大学地域活性化マネジメントセンターが中心となり、NPO法人東北みち会議等の現地の協力を得て実施。
財源:財団法人JKAの補助金の交付を得て実施。
現地調査班:教員4名(久恒・中庭・酒井・松本)・職員1名(金子)・学生12名(岡・北辻・杉本・槌屋・高野・高橋・千葉・日吉・福本・星野・三谷・下村)。

1993年にスタートした「道の駅」は当初103駅で出発し、現在では全国で977駅となっている。
休憩機能、情報発信機能、地域連携機能を持つ複合多機能休憩施設である。国土交通省(トイレ・駐車場)と地方自治体(情報・サービス)が連携して整備計画を策定するが、他の省庁とも組み合わせられるので、個性が出るという構造になっている。道の駅にバラエティが大きいのはこのためだ。
東日本大震災では、道の駅が大活躍をした。防災拠点としての活動が目覚ましかった。自衛隊の屯所になったり、被災民の受け入れ所になったり、地域の拠点として様々の活動が行われた。その実態を今回、9月の5日から10日まで調査をすることになった。

宮城チームが訪問する予定の「道の駅」。

村田町の道の駅「村田」。http://muratamachi.info/
大崎市三本木の道の駅「三本木」(愛称:やまなみ)。http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/roadstation/miyagi/mi03.html
大崎市岩出山の道の駅「あ・ら・伊達な駅」。http://www.ala-date.com/
石巻市の道の駅「上品の郷」。
登米市の道の駅「津山」(愛称:もくもくランド)。
気仙沼市の道の駅「大谷海岸」(はまなすステーション)。http://www.joubon.com/home/
栗原市の道の駅「路田里はなやま」。http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/roadstation/miyagi/mi04.html
大郷町の道の駅「おおさと」。http://www.oosato-rs.co.jp/
加えて、
道の駅「林林館」http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/roadstation/miyagi/mi09.html
道の駅「米山」http://michieki.web.fc2.com/miyagi/mi07.html
道の駅「みなみかた」http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/roadstation/miyagi/mi11.html

今日の一句。
 大いなる 野分迎える 天地人(吐鳳)