オール多摩大同窓会連合による寺島学長セミナー

本日は、2001年の「9・11」から10年。そして2011年の「3・11」から半年にあたる。東日本大震災と米国同時多発テロに関する番組が多かった。


昨日、多摩大の大学院同窓会と、経営情報学部とグローバルスタディーズ学部同窓会のオール多摩大合同セミナーが開催された。ゲスト講師は寺島実郎学長。

  • 日本が内向きになる中、この夏意識的に外に動いた。アメリカ東海岸、西海岸、台北、中東、欧州、韓国。
  • ドル石油体制の静かなる崩壊。産油国の決済通貨のドル離れ。東南アジアの人民元決済
  • 円高と金暴騰。ドルよりはマシ。とりあえず円。
  • 親鸞の本は100冊以上読んだ。
  • 魂の基軸がなければ向き合えない。
  • 親鸞の世界。絶対自力者はいずれ限界にあたり他力の存在を知る。絶対他力者はいずれ限界にあたり自力の重要さに気づく。この二つが輪になっている。
  • 「世界を知る力--日本創生編」を読んで、どう思うか、どう行動するか。
  • アメリカの原子力ルネッサンスの熱気は去った。再生エネルギーも進んでいない。シェールガスによるエネルギーのパラダイム転換が起こっている。鯨油から石油、そしてシェールガス

2011年はいかなる年か。

  • 9・11から10年。ペルシャ湾の北側に巨大なシーア派イスラムゾーン
  • 米軍兵士6200人の死者。戦費1.3兆円。
  • 石油は3倍(28ドルから85ドルへ)と-ドルの価値の半減(1ドル135円が76円)という結末
  • アメリカ。デフォルトの危機、財政赤字の圧縮、、、。
  • 中東の民主化。マネーがエネルギーと食糧に向かった。食糧価格の暴騰が革命へ。

それでも日本としては戦略的判断として原子力を一定比重維持すべきという理由

  • 原子力に関する技術基盤の保守と専門人材の重要性。平和利用において日本は技術をもって世界のモデルにならなければならない。
  • 文明論的「原子力認識」と覚悟。原子力の操作に踏み込んだ責任。原子力というパンドラの箱を開けた。近代主義者は、技術に解答を求めよ。
  • 原子力部門は国策統合会社へ移行すべきだ。

エネルギーのパラダイム転換

終了後、懇親パーティで、私の受講生たちとも久しぶりに懇談。