佐高信「民主党の背信と小選挙区制の罪」(多摩大リレー講座)

野田一夫名誉学長が趙先生の授業でゲスト講師としてみえたので、エルダンジュで昼食をご一緒した。諸橋学部長、趙先生、朝日新聞の荻野さん。
野田先生は来春開設予定の事業構想大学院大学の学長に就任される。これで、多摩大学宮城大学に続き、3つの大学の初代学長ということになる。こういうキャリアは過去に例はないのではないか。日本総研の創業なども含めて、「起業」を職業にしてきたということだろう。

寺島学長にいくつかの報告をしながら懇談。「脳力のレッスン」の図解化も依頼される。

本日の多摩大リレー講座は佐高信さん。テーマは「民主党の背信と小選挙区制の罪」。

  • 公正中立のジャーナリズムなどはない。偏るということは責任を持っているということだ。
  • ヒモノには生モノはわからない。
  • 原子力安全委員会のまだらめ委員長はまだ辞めていない。東電の会長も辞めていない。NHKは東電の債権を持っていた。
  • 緑十字のトップは実刑チッソのトップは罪に問われた。MHK(村上、ホリエモン木村剛)。木村を推薦した竹中平蔵には責任あり。竹中はパソナ会長として一億円稼いでいる。毎年1月1日に住所をアメリカに移して逃税を繰りかえしていた。マクドナルド(藤田伝)の未来研究所理事長として未公開株を入手している。マック竹中。せこい。「竹中平蔵を喚問せよ」。
  • 松下政経塾ならぬ、松下未熟塾。前原、野田、玄場など評論する価値もない。
  • 自民党らしさがでてきた民主党」という川柳がある。二大政党制の欠陥をついたものだ。アメリカとイギリスのように似てくる。
  • 小選挙区制では、7-8割の世論に合わせて6割を取るという選挙になる。風に合わせる人しか出て来れないとんでもない制度だ。小泉純一郎も「小選挙区制度は総裁・幹事長の独裁を産むから反対」と言っていた。小泉は知っていてそれを使った。
  • 中選挙区制へ戻せという流れがある。ルネッサンス運動を展開したい。少数派でも当選できるから主張のある人が出て来れる。
  • 「クリーンか、ダーティか」という軸しか考えないとおかしくなる。それにタカ派ハト派かという軸を入れて考えるべきだ。
  • ダーティなタカ派(中曽根・森)は最悪。クリーンなハト派三木武夫田中秀征)は最善だが力がない。クリーンなタカ派(小泉、、)より、ダーティなハト派加藤紘一、)の方がまだマシだ。
  • 市川房江にはクリーンかダティかという軸しかなかった。限界と過ち。1976年時点で石原莞爾満州国推進)全集に賛美の文章を書いているのにはビックリ仰天した。
  • 「ベストセラー炎上」という本を出している。竹中、勝間、、、をやり玉にあげている。
  • 論陣に体重をかけていない人は嫌いだ。そういう人はすぐに変節する。
  • 偽メール事件の首謀者永田は大蔵省出身。それを見抜けなかった野田国対委員長・前原代表。

ホームゼミ。最初の時間は3年生と2年生に就職関係のオリエンと情報提供とアドバイス。