富田勲先生の朝日賞受賞パーティに出席。カメラを忘れたのは大失敗!

  • 大学パンフレットの取材で井入試課の井川さん
  • マネジメントデザイン2の最終講義。佐藤栄作、西川由之、山川庄太郎、今和次郎などの話をする。ロールモデルとする人物の図解とA4二枚の文章のレポートは今日が締切。
  • 昼休みは、菅野先生、樋口先生。
  • T書店が出版事業に進出するということで出版企画の相談に見える。最近接触のあったU社もそうだったが、異業種から出版に進出しようとする企業が増えている。
  • 九段サテライトで学長主宰の大学運営会議。今回は田村学園側から理事長と常務理事も参加。
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終わって、帝国ホテルで行われた「朝日賞・大仏次郎賞・大仏次郎論壇賞」の受賞パーティに参加。今回の朝日賞を受賞されたシンセサイザーの第一人者・富田勲先生からの招待をいただき初めて出席した。会場には横尾忠則瀬戸内寂聴佐伯一麦など著名人が多かったが、カメラを忘れたのが大失敗だった。
まず、富先生にご挨拶。奥様と娘の瀬尾さん、孫の弁護士の正仁さんらにもご挨拶。野田一夫先生と合田周平先生(電通大学長顧問)とご一緒し話が弾む。

朝日賞は、学術・芸術などの分野で傑出した業績をあげ、日本の文化や社会の発展、向上に貢献した個人・団体に贈られる賞。
富田勲先生の受賞理由は「世界を舞台にした作曲家・音響クリエーターとしての活動」。1月1日の朝日新聞には「今を奏でる革命家」という見出しで、富田先生のことが次のように紹介されている。
今年は「イーハトーブ交響曲」を発表する。「光がキラキラ降り注ぐような」宮澤健二のことばの宇宙に愛する東北の車窓の風景を重ねるものになる。「いつも「これが最後」と思って曲を書いているんです。、、子どもの心を忘れず、常に「今」に夢中でいたいですから」。
垣根を超えた作曲・編曲活動。音響の革命家。孤高の歩み。NHK大河ドラマ、「新日本紀行、手塚アニメ。今なお新たな創造の可能性を追い続けている。

同時受賞は、横尾忠則{常に時代と共振する斬新なグラフィックデザイン・絵画の制作」、上野千鶴子女性学フェミニズムとケア問題の研究と実践」、香取秀俊「光格子時計に関する研究」、坂口志文「制御性T細胞の発見を通じた免疫寛容の解明」。

横尾忠則「江は70歳を過ぎてから楽しくなった」「大いなる未完」
香取秀俊(物理工学者):100億年の時を刻んでも1秒も狂わない時計を開発。「エジソンになりたかった」。魔法波長の光格子を使った光格子時計を実現。国際的な「秒」の定義の有力候補
坂口志文(免疫学者):自分と自分でないものの境界を線引きする細胞を発見。「免疫を突きつめて、新しい治療法を開発したい」

優れた散文作品に贈られる大仏次郎賞は、装幀家の司修氏の「本の魔法」。「出来上がった本は自分の作品であって、自分の作品でない」。この本は手に入れて少し読んでいる。
選考委員の船橋洋一さんの「我が家の本棚の特等席に並べる本は、詩と和歌と俳句と、それに歴史の本と決めている」という言葉が参考になった。

現代日本の現実にかかわりながら、よりよい社会の創造を目指す同区躁的で優れた論考に贈られる大仏次郎論壇賞は、服部龍二氏の「日中国交正常化--田中角栄大平正芳、官僚たちの挑戦」(中公新書)。戦争を忘れない日本と寛容な中国という「日中講和の精神」を説く。この本もさっそく注文した。

スポーツ分野で優れた成果をあげた個人または団体に贈られる朝日スポーツ賞は、「なでしこジャパン」。