文章は泥沼化する。図解は常に進化の道をたどる。

図解を描いてそれを他の人に見せて説明すると、必ずといってよいほど何らかの質問や指摘を受けます。

描いているテーマに関する疑問点、詳細のついての確認などが中心です。事前知識のない人はその人なりに、また詳しい人はその人なりに、感想や疑問点を述べてくれます。そのほとんどは、描いた本人にとっては思いがけないことであったり、自分にとって当たり前で描いてはいなかったところであったり、その都度、図解の修正を図ることになります。

それらは、いわば「盲点」とも言うべきもののです。盲点とは自分では気がつかないポイント、ということですから、自分ではなかなか発見はできません。
素人はシロウトなりに、玄人はクロウトなりに、ポイントを出してくれますから、その都度、図解は深みを増し、厚みを帯びてきます。そしてより真実に接近していくことを感じます。

そうです、図解は日々進化していく生き物なのです。
描く本人が進歩すると、今まで見えなかったものまで見えてきますから、図解は進化します。また、盲点を克服しようとして修正を繰り返す中から図解は進化の道をたどっていきます。永遠の運動論のようなところがあります。

一方、文章の方はどうでしょうか。上司である係長、課長と添削が続くのですが、果たして文章は良くなっていると断言できますか?
てにをは、点のうち方、など気まぐれで些細な修正の連続で文章作成は泥沼に入って行くかのような気さえしてくるでしょう。文章作成とは、上司が圧倒的に有利な戦いなのです。進化することももちろんありますが、退化していくということも多いものがあるのではないでしょうか。
進化か退化か判然としない文章修業は疲労感と徒労感に満ちています。常にスッキリとした感覚がありません。曇天の空のようです。

図解の方はどうでしょう。
毎日、少しづつ良い方向に向かっている、内容はどんどん進化している。常にその時点での完成形を維持している。正しい方向感を持てるのです。青空を見ながら坂を登って行く心境になります。

文章は進化と退化の混合体ですが、図解は常に進化を続ける生物と言えます。

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