久しぶりに自宅でゆっくり。
- 「文芸春秋4月号」をぱらぱらと流し読む。
芥川賞「事件」の真相(西村賢太・田中慎弥)。「もらっといてやる」と言った田中慎弥と「風俗に行こうかな」と言った西村賢太の爆笑対談。西村は、締め切りギリギリになると一気に書き上げるタイプ。田中は一日5-6枚。「作家10年説」(西村)。改行に悩む田中。、、。
小沢一郎論。橋下首相論。
- 馬場孤蝶「明治文壇の人々」(ウエッジ文庫)を読み始める。
- 作者: 馬場孤蝶
- 出版社/メーカー: ウェッジ
- 発売日: 2009/10/20
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
漱石は、「長者の風格がある人、客扱ひのうまい人」。
樋口一葉から、馬場孤蝶は「優美高潔兼ね備えて、をしむ所は短慮小心、大事のなしがたらかん、、、」と批評されている。一葉との関係が面白い。
- 久しぶりに家族四人そろって自宅で食事。娘と息子も職業を持って世間の風に当たっているので、成長を感じる。人は仕事によって鍛えられる。
- 東日本大震災の1周年を明日に控えて、テレビ、新聞などのメディアは震災一色だ。なにか、「ゆく年、くる年」を見ている感じだ。
- 知研の八木さんのライフワーク「宣教師東漸」の原稿をテキスト版でももらったので、iPadで読んでいる。清朝末期からの中国を小説仕立てで書いた数十年かけた労作だが、実に面白い。膨大な量だが、何とか読み切りたい。
- 母校・中津北高から「創立100周年記念誌 百年の風 未来創造」が届く。安倍校長の写真が懐かしい。受験戦争のまっただ中の高校時代だった私たちの時代は、以下のように記されている。中学時代、高校の受験時代、大学時代に到る時代の様子が描かれてる。今振り返るとこの通りだった。
「成績優秀な中学3年生を我が校にスカウトしようとする弊害も生みだした。とりわけ、中津北高と中津南校という双子のような高校で繰り広げられたスカウト合戦はいわゆる「南北戦争」とまで揶揄されマスコミでも批判的に取り上げられるまでになった。」
「43年春の大学入試成績は北高が圧倒的によく、その影響で、中学の優秀生徒は北高に志望が集中するように見えたが、、」「各新聞が大々的に報じ、さらに週刊朝日にまで取り上げられて、全国的話題となり、強い批判を受けることになった。」
「その戦禍は戦士だった生徒たちであっただろう。、、ただ有名大学に合格すれば、人生の道は開かれるという妄言に踊らされた人も多かっただろう。そのため、大学に進学してから、留年、中退などが多く、社会問題にもなった」
「結局、受験の勝者として大学には入ったが、闘争もしたが、人生の道筋を自ら、見いだせずにヒッピー(放浪の人)やフリーターとなった人もいた」
「東京大学が学生闘争のため、入試を中止した昭和44年から、反省も広がった」