JICA(国際協力機構)研修、音楽座ミュージカルとビジネスモデル

午後、JICA(国際協力機構)で赴任前研修(専門家等)の講師。
アジア、アフリカ、南米、イスラムなどの途上国で国造りに貢献するあらゆる分野の専門家が対象の研修。

防災、栽培、地域間協力、人身取引対策、貝類養殖、水管理、家畜疾病診断、参加型水管理、水道公社事業管理、農業・農村開発、感染症、国家警察改革、気候変動対策、道路政策、流域灌漑管理、地上デジタルテレビ番組制作、司法分野人材育成、地上デジタル放送導入、保健、給水、、、。

30代から60代の男女38名。3・11大震災時に世界中の国々から援助とサポートがあり日本が感謝されていることがわかったが、その要因はこのJICAの地道な活動にあると思う。
こういう人たちを支援できるのは嬉しいことだ。

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夜はテアトル銀座で観劇。
音楽座ミュージカルの「シャボン玉とんだ 宇宙(そら)までとんだ」。
音楽座は「生きる勇気や希望となるミュージカルを創る」というポリシーがあるそうだが、この作品も若者が志を持って生きる姿を描いた作品だ。内容は長い時間飽きさせない工夫が随所にみられ、舞台装置の変転もよく考えられており素晴らしかった。

会場には高校生や中学生も多くほぼ満席で驚いた。
これは教育ミュージカルだという印象を持った。確かに、親や先生と思しき人も多かった。

音楽座は「人財育成プログラム」というワークショップを実施している。精神面・身体面から人間力を鍛えるトレーニング「シアターラーニング」を推進している。音楽座ミュージカル作品を通して描いている人生のテーマをコンセプトに据え、自己実現のプロセスに必要な「場」を創り出し、表現力を育むことを目指している。
こういったプログラムにはこの5年間で、企業人や大学生、高校生など3万人が受講している。

  • 表現力開発プログラムは、AO・推薦入試受験者向けプログラム
  • 現役芸術館はアートな人材を育てるプログラム。アートなセンスを持つ起業家、政治家、医師、弁護士などを育成。
  • 大学生の就業力開発。働くことの本質、主体的で前向きな姿勢を身に付けさせるプログラム。
  • 俳優たちが演じるリアルなロールプレイングによってマネジメント能力を高めるプログラム。

しっかりした理念と優れた舞台、賛同する企業や学校というスポンサーの獲得やファンの育成、本業で身に付けた能力の社会的還元としての教育にかかわる事業開発による財政基盤の確立、こういったビジネスモデルを展開しているのは素晴らしい。