人生90年時代の「人生時計」--イギリスの夏時間へ

2012年WHO平均寿命ランキング。193か国。http://memorva.jp/ranking/unfpa/who_2012_life_expectancy.php
日本人は男女平均83歳(世界1位)。男性80歳(2位)、女性86歳(1位)。
平均値は68歳。最下位は、マラウイで47歳。
欧米先進国は79歳以上。その中ではアメリカは最低の79歳。
メキシコ76歳、中国74歳、ブラジル73歳、北朝鮮70歳、タイ70歳、ロシア68歳、イラク66歳、ブータン63歳、カンボジア61歳、ルワンダ59歳、エチオピア54歳、コートジボアール50歳。
50歳未満は、12か国ある。
コンゴ、モザンビークジンバブエ、アフガンスタン、チャド、ザンビア、そしてマラウイ47歳。

さて、人生80年時代を時計に換算した「人生時計」を考えてみる。
午前6時は20歳、午前9時は30歳、正午は40歳、午後3時は50歳、午後6時は60歳、午後9時は70歳、午後12時が80歳。仕事は本格的には午前9時から始めて午後5時から6時で定年を迎える。40歳は人生の正午。何となく納得感がある気がする。

人生90年時代ならどうなるか。
午前6時は22.5歳。午前9時は33.75歳。正午は45歳。午後3時は56.25歳。午後6時は67.5歳。午後9時は78.75歳。午後12時が90歳。そうすると60才は午後4時となる。午後5時は63.75歳。午前6時に学校を出て社会に出る。まだ陽の高い午後4時には仕事を終える。
このパターンは1時間ほど時間を早める夏時間を採用する、今オリンピックで沸騰しているイギリスの夏を想い出す。その時刻(4時)から、イギリスではゴルフをやったりテニスに興じたり、またパブでビールを飲む。私も20代の頃ふた夏を過ごして本当に豊かな時間を堪能した。午後9時頃まで外は明るいので、十分に楽しめるのだ。

人生を考えるには、人生80年時代の日本時間から、人生90年時代のイギリスの夏時間にシフトするのがいいのではないか。このアイデアは、今書いている本でもっと深めてみたい。

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人間学を学ぶ月刊誌「致知」の9月号が届いた。http://www.chichi.co.jp/
月尾嘉男佐藤可士和坂本光司岡崎朋美朝倉摂、鈴木秀子、佐治晴夫、渡部昇一童門冬二などが出ていて読むのが楽しみだ。

この雑誌に「木鶏クラブ通信」というコーナーがあり、全国各地の木鶏クラブよりのメッセージが載っている。木鶏クラブは全国各地で自主運営されている「致知」愛読者の会だ。
「横浜中央木鶏クラブ」の報告に私の5月の例会での講演が出ている。
「、、第二部では多摩大学学部長の久恒啓一氏に「遅咲き偉人伝」をテーマに講演していただきました。「人の偉大さは人に与える影響力の総量で決まる」との発言や遅咲きの人生を勧められるなど、素晴らしい講演内容に参加者一同感銘し、質疑応答にも花が咲きました。(記・鈴木芳郎)」