沖方丁のセストセラー「天地明察」(2010年本屋大賞)を原作とした映画を観る。
この原作は、吉川英治文学新人賞、北東文芸賞、舟橋聖一文学賞、大学読書人大賞なども受賞している。
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 文庫
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最近見た映画の中では一番楽しめた作品となった。大きな志を持ち、多くの人々の支援を得て、幾多の困難を乗り越えて、実現していく過程を描いた映画だが、滝田洋二郎監督(「おくりびと」の監督)は、「青春映画」を創ろうとした。このことが感銘を受けた理由だった。
江戸初期の碁打・安井戸算哲(渋川春海)は、暦の改変に取り組む。暦とは季節とともに暮らす日本人の生活の基盤であった。個人の吉凶にとどまらず、宗教、政治、経済にまで影響を及ぼすインフラであった。そのインフラにずれが生じていた。それを正すという大事業を任されたのだ。
保科正之、水戸光圀、山崎闇斎、関孝和、本因坊道策らの登場人物にも興味をそそられる。
市川猿之助が演じた関孝和が安井算哲に言った「授時暦を斬れ!」という言葉と表情が印象に残った。仕事はこうありたいものだ。
この作家の「天地明察」と「光圀」を買った。
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今日の収穫