「文芸春秋」と「中央公論」の読書欄を覗く

文芸春秋」と「中央公論」。
二つの有力雑誌の読書欄を覗いてみた。最近出た本、今から出る本など、なかなか充実している。さて、この中からどれを読もうか。

文芸春秋10月号

文藝春秋 2012年 10月号 [雑誌]

文藝春秋 2012年 10月号 [雑誌]

  • 柴崎友香「わたしがいなかった街で」あちら側とこちら側、、)
  • トレヴァー・ノートン「世にも奇妙な人体実験の歴史」(マッド・サイエンティスト。倫理問題をたくみにすり抜けていく。)
  • アーナルヂュル・インドリダソン「湿地」(ミステリはその国のありようを示す鏡。絶妙の各国ガイドブッ。)
  • 渡辺恒雄「反ポピュリズム論」(山内昌之推薦。(政治への過度の理想や思いこみがポピュリズムを招く、、)
  • 芳沢光雄「いかにして問題をとくか」「いかにして問題をとくか 実践活用編」(背理法や逆向きに考える方法、、)
  • 池井戸潤{ロスジェネの逆襲」(30代ぐらいの人がやるしかない。、、そういう応援の思いを込めて書いた、、」
  • 酒井邦嘉「脳を創る読書」(著者は「わかる」ということを「最終的に言語化して説明できること」と表現する。野口悠紀雄推薦)
  • 川上健三「竹島の歴史地理学的研究」(領土問題の神様が書いた必読の書。佐藤優推薦)
  • 島田荘司「アルカトラズ幻想」(恐竜学、、)
  • 中島京子「のろのろ歩け」(上海、台北、北京)
  • 榎本まみ「督促OL 修行日記」(年間200億円を回収するOLの辛すぎる職場を乗り越える方法)
  • すすきじゅんいち「1941 日系アメリカ人と大和魂」(榊原るみ日系人の歴史)
  • クリストファー・ロイド「137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史」(理系と文系)
  • 東川篤哉「魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?」
  • 奥泉光「黄色い水道の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2」(新しい時代の学生像を描くユーモア・ミステリ。電車に乗ったときには人の会話に聞き耳を立てています。テレビでもライオでも、、)
  • スコット・トウロー「無罪 INNOCENT」(リーガル・サスペンス
  • ファブリッツイオ・グラッセリ「イタリア人と日本人、どっちがバカ?」
  • 平山一政「50°C洗い 人も野菜も若返る」
  • 城戸久枝「あの戦争から遠く離れて」(中国残留孤児、、)
  • 森絵都「君と一緒に生きよう」(捨て犬、、)

中央公論10月号

中央公論 2012年 10月号 [雑誌]

中央公論 2012年 10月号 [雑誌]

  • 宮崎かづゑ「長い道」(ハンセン病患者の精神的自伝。毎日の雑事を徹底して行うこと、愛される者であるよりも愛する者であることを真に望む、)
  • 山田宏一トリュフォーへの手紙」(手紙によるもうひとつの映画的人生)
  • 上昌広「復興は現場から動き出す」(一人でもいいので本気でやる人が大切です。そのような人が一人いるだけで、物事はなかば成就したようなものです。覚悟がな人が大勢集まっても、何も進まない。)
  • マイク・ブラウン「冥王星を殺したのは私です」(瀬名秀明推薦。引用される育児日記のエイソード。夜空で惑う星、惑星。それを見上げて人は生きる道を探す)
  • 莫言「酒国」(老酒と白酒の国)
  • 中川志郎「パンダがはじめてやってきた」(私たちは、動物を飼うことを業としている)