120929

  • 品川キャンパスで大学院教授会。
  • 九段サテライトでインターゼミ(社会工学研究会)の初回。今日のテーマは「20102年夏」。

始まる前に学長と本日の進め方を相談。

    • まず、教員から。菅野先生「大阪」、バートル先生「台湾視察ツアー」
    • 学長から指名があり私からは「本を一冊執筆。人物記念館の旅は仙台・浜松・群馬・山梨・長野で16館、祖父の事績を訪ねる群馬の旅。ロンドンオリンピック、柔道の嘉納治五郎と水泳の古橋広之進。」を少し長めに報告する。
    • 学生は、台湾視察ツアー参加者5人、インド・ネパールの旅、インターンシップの報告、北海道と九州、起業の途中報告、、などとても面白かった。
  • 寺島学長から。
    • 中国の楊外相の尖閣領有権の根拠は「日清戦争で結んだ1895年の下関条約で日本は台湾を得た。サンフランシスコ条約で敗戦日本は台湾を中国に戻した。尖閣は台湾の一部だ」というものだということが明らかになってきた。
    • 1951年のサンフランシスコ平和条約には、尖閣は沖縄の一部であると明示されている。中国から異論はあったが、米国によって退けられている。日本が潜在主権を持つ尖閣はアメリカが施政権を持った。
    • 石油資源の存在などで中国が尖閣の領有権を主張し始めたのが1970年代。1972の米中国交回復時にはアメリカは中国に配慮して、領有権にはコミットしないという主張になった。
    • アメリカ上院のウェブ議員のように尖閣問題では主張を明確にせよとの議論も出てきているが、キャンベル次官補は「施政権は日本。領有権は中立」と一歩踏み込んでいる。ベネッタ国防長官は「尖閣日米安保の対象」と日本には説明したと報道されているが、「条約の義務は履行する(日米安保第5条)」と言ったに過ぎない。
    • アメリカは「あいまい作戦」をとっている。尖閣のために自国の青年の血を流すか?米中戦争になる可能性があっても出てくるか? その時の大統領の判断、世論の動向などによって変わってくることになrだろう。アメリカの戦略は「あいまい作戦」をとることによって、日本にも中国にも影響力を最大にする考えだ。過剰期待と過剰依存から脱却しなければならない。常識に帰ろう。
    • 行動や体験から何を見抜くか。問題意識が情報の質を決める。大中華圏を旅せよ。
    • 11月のワークプレイスメントの大会。12月からのBS12での番組(月曜9時)。情報アングザイアティ。「就職」というキーワードに反応する人が対象。ハワイの日本語放送・きくテレビを参考にして訪日外個人向けに夕刻5-7時に韓国語放送と中国語放送を流すなど、、
  • その後、グループ討議。震災班は出遅れているので、二人の3年生と私が一緒に夏につくったシナリオを、そのまま進めよと指示。「いつまでも議論を拡散させてはいけない。時間が限られている。全員の合意は必要ない。肝心な時に参加していない人の無責任なアイデアは顧慮する必要はない。まとまった対案がなければ今回は農業生産法人に焦点を当てて進めよ」。
  • 終了後、10月からグローバルスタディーズ学部の学部長に就任する安田先生と高野課長と3人で食事。