「大鵬を偲んで」展・山田洋次ミュージアム・寅さん記念館


よく書いた色紙。「忍」と「夢」。写真は、46連勝が途絶えた、世紀の大誤審の一番。
以下、自伝。自著。
「一流とは何か」(KKロングセラーズ
「巨人・大鵬・卵焼き」(日経)
「相撲道とは何か」(KKロングセラーズ
私自身は44代栃錦(1965年から)、45代若乃花(1968年から)あたりから70代の日馬富士までを堪能したことになる。
大鵬は1971年11月から1981年5月まで、ほぼ10年にわたって綱を張った。私も長島と、若乃花の後は大鵬のファンだったから「巨人・大鵬・卵焼き」の路線だった。


1931年生れ。朝日賞。2004年文化功労者。2012年文化勲章
「ぼくの作る映画が、観客にとって「身につまされるような」物語、「他人事ではないようなドラマ」でありたい。」
「社会からはみ出してしまった人間が主人公の映画を作った。」

  • 寅さん記念館(「葛飾柴又)


寅さんは1934年生れという想定。写真は、歴代のマドンナたち。
「私という独楽が山田さんという独楽にぶつかって勢いよく転がりはじめたような気がします。」

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自分は常に白刃を大上段に構えて人に対するほかはない(陸奥宗光

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市井三郎「歴史の進歩とは何か」(岩波新書

歴史の進歩とはなにか (岩波新書 青版 800)

歴史の進歩とはなにか (岩波新書 青版 800)

ダーウィンの進化論は進化と進歩を混同している。マルクスの科学的な弁証法唯物論は現実に裏切られた。
パラドックスを超える視点が必要--自由を突き詰めれば平等ではなくなる。多数決は少数の独裁を生む。寛容は非寛容者を生む。主権者が委任すれば奴隷になる。正義を突き詰めれば戦争が起こる。
人類の歴史の「進歩」をはかる価値基準は何か。それは「幸福」な状態への移行だ。
各人の責任を問われる必要のないことから受ける苦痛(不条理)を、減らさねばならないという歴史の進歩についての理念を提案。
人種・民族・階層。奴隷制。素性・毛並。こういった不条理は歴史的に少しづつ減ってきた。
この理念の実現のためには、苦痛の減少のためにみずから創造的苦痛を負う覚悟の人間の出現と存在が不可欠である。
ただ今現在、不条理な苦痛をより多く負うているのはどちらの側かという視点が必要となる。
この理念は対立を内蔵していないから、普遍的な理念となりうる。

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