日本能率協会マネジメントセンターの通信教育「グローバル・リーダーコース」を監修・執筆している。
その教科書が完成した。254ページという大部で、質・量とも充実している。
私の主張である「図解コミュニケーション」と「真・日本人」を中心に書いているが、寺島実郎学長のアジア・ユーラシアダイナミズム論、多摩大の金・趙・バートル先生たちのアジア視点のリーダー論、インターゼミ(社会工学研究会)の紹介と社会人大学院生たちの座談会、日韓科学技術グローカルフォーラムなど、多摩大学の総力を結集したプロジェクトになった。
とんがった内容になっており、日本企業のグローバル展開に一石を投じることになるだろう。
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「グローバル・リーダーコース」を学ぶにあたって(久恒啓一)
経済力を中心とする日本の世界における存在感は大きいものがあります。そしてそれを支える日本企業の技術力を基盤とした商品開発力は、世界の羨望の対象です。グローバル化は必然の流れであり、グローバル人材育成の要請は我が国の喫緊の課題となっています。
古代から近世にかけての中国、近代からはヨーロッパとアメリカが、日本のグローバル化のお手本と対象でした。
しかし、今や日本を巡る貿易相手国は、中国を中心とした大中華圏が3割、アジアが5割を占める時代になっています。この傾向はますます進み、やがて世界のGDPの5割がアジアになる時代も展望されています。
このコースでは、欧米中心のグローバル化論に対して、3つの新しい視点を提唱しています。
一つは、アジア・ユーラシアを主たる対象とするグローバル・リーダー論です。アジアダイナミズムへの広い理解と深い実感の必要性を肌身で知ることです。
二つ目は、英語を代表とする言語コミュニケーションに対して、図解という日本独自の新しい国際言語を紹介し、グローバルな舞台で活用することです。
国際言語の重要性は論を俟ちません。文章を中心とするコミュニケーションは、国内においても誤解と曲解の渦に巻き込まれているいのですが、そのまま海外の人と接すると異なる文化的背景の中で、様々のトラブルが引き起こされてくることになります。図解によるコミュニケーションは、全体と部分、部分同士の関係明らかにすることができるのです。国際的プロジェクトの現場でも合意形成に大きな威力を発揮するでしょう。
三つ目は、グローバルな世界でリーダーとして活躍するためには、まず真の日本人になるべきであるという主張です。明治時代はグローバル化の時代でした。あらゆる分野で日本人は、世界と真正面から向き合って今日の繫栄を築いてきました。そういった先達に学ぶことも大切です。
アタマの革命(図解思考)とココロの革命(真日本人)で、アジアユーラシアダイナミズムに立ち向かっていきましょう。
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内容の目次
序章:グローバル・リーダーに必要な「歴史意識」と「アジア・ユーラシアダイナミズム」の理解
- 序1:「歴史意識」を持つことの必要性:グローバル・リーダーの歴史意識・アメリカを通した世界観からの脱却。
- 序2:日本を取り巻く世界情勢を理解する:大中華圏・香港・ステルス国家台湾・バーチャル国家シンガポール。
第1章:グローバル化に直面している日本企業が抱えている課題
- 1:公開データから見る日本企業の課題(求められる社員・求められるスキル)
- 2:企業研修を通じて見えた日本の課題(考える力の不足・図解コミュニケーション・日本への理解)
第2章 グローバルリーダーになるための7つの条件(その1)
- 手本となる人物を見つける
- 仰ぎ見る師匠の存在(小泉信三・渋江抽斎・北里柴三郎・白洲正子)
- 敵との切磋、友との琢磨(鈴木大拙・武者小路実篤・草野心平・高村光太郎・岡本太郎)
- 持続する志(原敬・羽仁もと子・古橋広之進・牧野富太郎・藤田喬平)
第3章:グローバルリーダーになるための条件(その2)
- 怒涛の仕事量(渋沢栄一・寺山修司・古関裕而・古賀政男・阿久悠・手塚治虫・石ノ森章太郎)
- 修養・鍛錬・研鑚(新渡戸稲造・安岡生篤・二宮尊徳・本多静六)
- 飛翔する構想力(後藤新平・松下幸之助・高田屋嘉兵衛・嘉納治五郎)
- 日本への回帰(岡倉天心・南方熊楠・東山魁夷・棟方志功)
第4章:アジアの視点による「グローバル・リーダー論」
- 地政学的戦略・教養・環境適応力
第5章:ビジネスパースンがグローバル化に対応する技量を学ぶには
- 図解コミュニケーション能力を身につける
- 人生鳥瞰図でライフデザインを描く
- 合意術を身につける
付章:グローバル人材育成の取組
- 1:取組事例
- JICA(国際協力機構)での国際協力人材赴任前研修「図解思考を用いた国際コミュニケーション力の向上」
- 日韓企業の国際交流事例。
- 2:取組事例
- 創造的問題解決を志向する「インターゼミ」
- インターゼミ修了生による座談会。
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http://shop.jmam.co.jp/learning/1278873_1473.html
http://shop.jmam.co.jp/learning/1278873_1442.html
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サッカーワールドカップアジア最終予選でオーストラリアと引き分けて、本選出場が決まる。