「西郷隆盛 命もいらず名もいらず」(北康利)

北康利「西郷隆盛 命もいらず名もいらず」(WAC)を読了。

西郷隆盛 命もいらず 名もいらず

西郷隆盛 命もいらず 名もいらず

西郷は五尺五寸(179cm)、体重29貫(109キロ)。「南洲」は自分が流された南の島を意味している。元服の時につけられた諱(いみな)は隆永であったが、明治政府からの辞令には隆盛と間違って書かれていた。天皇陛下の名前で書かれた辞令を改めさせるのは不敬であるとし生涯隆盛で通した。

西郷については、多くのエピソード、接した人たちの人物評、敵を「赦す力」などがこの本に書かれているが、本日は西郷の言葉のみを記すことにした。

  • そうなら、気張ってやりもんそ!
  • 道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は人も我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛するなり。
  • 今は日本全国が雨漏りしている時ごわんあど
  • 匕首一本あれば片づくことではごわんか、、
  • 事大小となく、正道を踏み至誠を推し、一事の詐謀を用うべからず
  • 武士の一言を信ずるのが武士でごわんか。もし反逆したら、また来て討てばよろしい。
  • 瓢箪なり
  • 恨みは私が引き受けもんそ
  • 正道を踏み国をもって斃るるの精神なくば、外国交際は全かるべからず
  • しもた!
  • おはんらにやった命、おいの身体は差し上げもうそう
  • 命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。この仕末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得るられぬ也
  • 天は人も我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛するなり