雑誌「JISSUN」--「実寸」「実寸の眼」の大いなる可能性

息子の友人の高橋創一君らが仙台で編集した「JISSUN」雑誌を入手。
このタイトルは「実寸」を意味している。
特集は「東北の福祉を実寸で読み解く」。

この雑誌の精神。

  • 私たちが見ている情報は「加工」されている。偏見が混じっている。「実寸」で見直していこう。

今回の特集の意味。

  • 民芸運動」で多くの工芸品が紹介されたが、東日本大震災以降、そういう工芸品は消滅の危機に瀕している。福士作業所が工芸品の作り手としての役割を担っている。しかし正当な評価を得ているとは言えない。福祉作業所を「工芸の最後の砦」として位置づけ、東北の福祉を読み解いていく。
  • 授産品の魅力を「そのまま」伝える。「実寸サイズで製品を掲載する」。
  • 「実寸の眼」とでも呼ぶべき視点で現代社会を見まわしたとき、あらゆるものが新鮮に映りました。

東北6県の授産品を紹介しているが、宮城県は以下。
木下駒(社会福祉法人仙台市手をつなぐ育成会工房けやき)
陶器の小物(NPO法人ソキウス仙台)
孔雀の置物(一寿会)
木工玩具ウマ(一寿会)
すえ広がりのポチ袋(円)
ぱおーストラップ(円)
ダンボックス(洗心会ワークショップひまわり)
tam tam dotのふうとう(多夢多夢舎中山工房)
どよーん張子(イナウ玩具研究所)
ディアボロ(ぼたもち堂)

この雑誌の斬新な視点と高い志、そして掲載内容のセンスの良さに感心した。
この雑誌がどのように育っていくか、非常に楽しみだ。

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妻の実家での義父の初盆。
日本有数の暑さで定評のある群馬県館林駅前の温度計表示。名所になっていました。
2007年の夏には40.2度を記録した。