日下公人「日本と世界はこうなる--日下公人が読む2014」

企業で講演研修。

日下公人「日本と世界はこうなる--日下公人が読む2014}(WAC)を読了。12月5日発行。

日下公人が読む2014年〜 日本と世界はこうなる

日下公人が読む2014年〜 日本と世界はこうなる

以下、要旨。
来年はグロバーリズムからローカリズムへ世界が変わる。そのとき多くの国はアイデンティティ・クライシスに襲われる。アイデンティティのある大国は日本だから、世界は日本を学ぶようになる。来年はアイデンティティ・クライシスに起因する混乱と分解が多発する。

  • EUで生き残るのはドイツのみ。
  • アメリカは人種戦争。白人比率はあと数年で5割を切る。モンロー主義に戻っていく。
  • 中国は言語圏別に分解。日本が屈すれば南シナ海は中国の要塞となる。
  • スパイ防止法NSA、CIA。集団的安保。核武装、、。
  • 数字ではなく文化・精神・思想・道徳が問題になる。ローカリズムが勝ちエスニシティの時代になる。地方・民族・国の価値が主役になる。

相変わらず独特のキレのいい日下節は健在だ。
日下先生は多摩大で開学以来の教鞭をとられていた方だ。わたしはJAL時代にインタビューをしたことがある。また理事として顧客満足学会で理事長の日下先生に仕えた形にもなる。

この本の中にある「情報は持っている人に集まってくる。」という言葉も至言だ。
推薦の岡田英弘著作集第2巻「世界史とは何か」(藤原書店)も読みたい。