年明けから通勤はウオーキングの習慣がついている。
愉しみがあるから続いている。その愉しみは本の内容を耳で聴くことだ。
オーディオブックで、半藤一利「昭和史」(1926-1945年)34巻を全編聴き終わった。
著者の半藤さんが語るのを聴くという講義スタイルなので、毎日少しづつ勉強するということになる。
勉強と健康の一石二鳥である。
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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さて、この「昭和史」は、終戦時に中学生だった半藤さんの実感も交えて、1928年(昭和3年)の満州某重大事件(張作霖爆殺事件)から始まった日中戦争の全過程、その延長線上に勃発する大東亜戦争への突入と1945年の敗戦に至るまでの激動の昭和の前半が語られている。
この20年の過程で、日本人の死者の合計は310万人を数えるという惨憺たる結果になった。
明治維新から日露戦争まで40年かかって築いた大日本帝国は、その後の40年で滅び焦土となった。
半藤一利は、この「昭和史」の教訓をあげている。総括すると、日本は「根拠なき自己過信」に陥っていた。
- 国民的熱狂をつくってはいけない。
- 抽象的観念論を好み、具体的理性的な方法論を検討しなかった。
- タコツボ社会の集団主義の弊害。
- 終戦にいたる国際的常識を理解していなかった。
- 大局観・複眼的考え方がなく、対症療法、短兵急な発想に終始した。
日本は気がついたら、最終的に中国、米英、ソ連などほとんど全世界を相手に闘うということになってしまっていた。そしてこの大戦争は始めたはいいが、やめることは実に難しかったということもわかった。
聴き終わって、軍部の暴走、マスコミの扇動、国民の熱狂、冷静さの喪失、責任者の無責任、人事の怖さ、世界情勢に対する感度不足、情報戦での敗北、、、など感ずるところが大であった。
この昭和史は、日本人自身の陥りやすい欠点がすべて込められていると思う。
今日から、後半の「昭和史」(1945-1989年)に入る。
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神保町の岩波書店で本を購入。
「保守とは何か」(福田恆存)
「近世大名家臣団の社会構造(磯田道史)
「江戸の備忘録」(磯田道史)
「平成史」(小熊英二)
「文章心得帳」(鶴見俊輔)
「就活下克上」(山内大地)
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15時:サイバーエージェントの有料ブログBLG担当者と意見交換。
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夜は、知研の八木さんと調布で飲む。