坂村真民五訓「クヨクヨするな。フラフラするな。グラグラするな。ボ

相田みつを記念館で4日から開催された「相田みつを坂村真民」展を覗く。
坂村真民(1909-2006年)は詩人。

熊本県荒尾生まれ。8歳で父を失う。神宮皇學館卒業。25歳朝鮮で教職。36歳で終戦
帰国後、愛媛県で高校教師をつとめ、65歳で新田高校を退職。以後、詩作に専念する。
四国に移住後、一遍上人の信仰に随順し、仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。
41歳、個人詩誌「ペルソナ」創刊。1937年、53歳月刊個人詩誌「詩国」を創刊、森信三と会う。
71歳、正力松太郎賞。80歳、NHK「念ずれば花ひらく」放映。95歳、「詩国」500号にて終刊。2006年、96歳にて没。

この人の詩は心を打つ。
高校教師をしながら詩作を行い、定年後に30年間にわたり詩作に専念している。遅咲き派である。
凡才。長生き。本気。自分の花。こつこつ。、、こういう言葉には、重みがある。
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真民五訓「クヨクヨするな。フラフラするな。グラグラするな。ボヤボヤするな。ペコペコするな」
「人間は本ものに出会わないと本ものにならない」
「凡才には長生きの手しかない」
「すべて とどまると くさる、、」
「あせるな いそぐな ぐらぐらするな」

本気になると
世界が変わってくる
自分が変わってくる
変わってこなかったら
まだ本気になっていない証拠だ
本気な恋
本気な仕事
ああ
人間一度
こいつをつかまんことには

悟りとは
自分の花を咲かせることだ
どんな小さい
花でもいい
誰のものでもない
独自の花を
咲かせることだ

中年の人よ 自己と戦え
孤独になれば 孤独と戦い
名声を得れば 名声と戦い
いつも手綱を 引き締めよ
不遇だった時を 忘れるな
貧乏だった時を 思い出せ
つねに謙虚であれ
奢りは悪魔の誘いだと思え

天才でない者は
これからだ
これからだと
叫び続け
言い続け
息絶えるのだ

こつこつ
こつこつ
書いてゆこう
こつこつ
こつこつ
歩いてゆこう
こつこつ
こつこつ
掘ってゆこう

よわねをはくな
くよくよするな
なきごというな
うしろをむくな
ひとつをねがい
ひとつをしとげ
はなをさかせよ
よいみをむすべ
すずめはすずめ
やなぎはやなぎ
まつにまつかぜ
ばらにばらのか