地獄で、極楽

朝、宿の露天風呂を楽しむ。
宿を出て、話題の海浜砂湯で砂湯に浸かる。
別府湾と広い空を眺めながらの15分。

別府八湯地獄めぐりをする。

竜巻地獄。血の池地獄。坊主地獄。海地獄。山地獄。かまど地獄。鬼山地獄。白池地獄。
やはり別府は他の日本の温泉地とはスケールが違う。時宗の開祖・一遍上人が噴気・熱泥・熱湯などで忌み嫌われた難儀な土地を、仏教の地獄と結びつけて一大温泉郷にしたという。
著名人も多く訪れている。その足跡が残っている。「地獄で仏」に会ったような気になる。
中国の郭沫若、佐々木信綱、今東光
今東光の「地獄讃」;「人間は一度は現世の地獄を見、何らかの意味で空しゅうして反省し、生きる道を考えるには別府の地獄の諸相を目の当たりに見ることを寧ろ御すすめしたい。地獄をくぐって生き返った人間こそ本当の人間だからだ。」
佐々木信綱「湯ぶねの湯 ほのあたたかみ 鰐の群 そが故郷を忘れたるらし」
別府地獄組合事務所。鉄輪地獄地帯など、面白いネーミングが目につく。

「いわれ」や、訪問した著名人の言葉をもっと前面に出すといいかもしれない。

中津の「鬼太郎」で食事会。
母、弟、家内、私。

二次会は弟とスナックで思い切りカラオケ。
考えてみれば、弟の歌を聞いたのは初めてだ。
なかなか味のある歌だった。
帰宅は12時をまわってしまった。