リレー講座:朝日新聞の星浩特別編集委員「日本政治の課題」

リレー講座は朝日新聞星浩特別編集委員
テーマは「日本政治の課題」。

  • 朝日新聞バッシング:きちんとやっていきます。
    • 32年前の大阪本社がスクープした吉田証言。研究者の調査では済州島で強制連行という事実はなかった。その後は社内で記事の検証をしたがズルズルと。今回事実にもとづかない記事を削除。検討を見守っていただきたい。
    • 東電の吉田所長の命令違反という朝日のスクープ。バイアスのかかった記事。取り消した。ダブルチェックがきかなかった。お詫びする。
    • 池上氏のコラム掲載拒否事件。
  • 「政治と金」、また問題になっているが、ロッキード事件リクルート事件、東京佐川事件、ゼネコン疑惑などによる法改正で透明度が増し、かなり改善はされてきた。
  • 政治改革は選挙制度改革。中選挙区制から1994年に小選挙区制へ。6回の選挙で二度の政権交代があり、この制度は政権交代が起きやすいことが証明されている。
    • 対立軸をつくることが必要。
  • 政策課題と日本政治:次回の選挙はアベノミクスがテーマになる。消費税のアップの判断。社会保障では年金が課題。厚生年金・共済年金はまあまあ。国民年金が問題。
  • 外交:集団的自衛権日中関係を考えると将来はあってよい。韓国とは同じ価値観がありいずれ関係は良くなっていくだろう。中国は一筋縄ではいかない。アメリカと組むしかない。
  • メディア:政財官の鉄のトライアングル時代は方向は決まっているので、ただ早く伝えればよかった。ネット時代になり今後はよく吟味して伝えていくことが要求される。クリエイティブな表現、解説が必要。一人ひとりが自分で考えることが重要。
  • 近著「官房長官」の説明。

官房長官 側近の政治学 (朝日選書)

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