石川文洋「日本縦断 徒歩の旅」

石川文洋「日本縦断 徒歩の旅」(岩波新書)を読了。

65歳の著者が北海道の宗谷岬から沖縄の那覇まで3300キロを五か月(総日数150日)、徒歩日数126日)の時間をかけて歩いた記録。

ルートは日本海側。2003年7月15日に宗谷岬をスタート。稚内豊富町遠別町留萌市新十津川町、札幌(8月4日)、小樽市岩内町長万部町、森町、函館市青森市(8月19日)、千畳敷能代市秋田市(9月1日)、象潟町酒田市鶴岡市新潟市(9月12日)、柏崎市上越市糸魚川市富山市(9月25)、金沢市小松市、美浜市(10月5日)、舞鶴市網野町香住町、青谷町、宍道町大田市浜田市益田市長門市(10月31日)、下関市、小倉(11月4日)、福岡市、久留米市武雄市島原市(11月18日)、八代市水俣市川内市鹿児島市(11月30日)、沖縄・国頭村奥(12月2日)、辺戸岬、沖縄市、喜屋武岬、那覇市(12月10日)。

日本縦断 徒歩の旅―65歳の挑戦 (岩波新書)

日本縦断 徒歩の旅―65歳の挑戦 (岩波新書)

この旅を終えてどのような心境になったかが、「終章」に書かれている。
「日本再発見の旅だった」「旅をして本当に良かった」「徒歩の旅は感動の連続だった」「「いろいろな風景を観て、良い人たちと出会い、新鮮な魚を食べ、旨いビールを飲んだ。まさに天国へ行ってきたような気持ちだ」「日本は美しい国である」「終わってからも精神的、肉体的に疲労感は残らなかった」

この人はカメラマンなので、日本列島の景色と出会った人々を撮りまくっている。36枚撮りフィルム333本を使っている。総計1万2000カット。

桜前線を追って沖縄から北上する旅も検討にのぼっていた。沖縄八重岳は1月18日に桜祭り。北海道・宗谷岬公園の桜は5月中旬が見頃。ソミヨシノは九州から北海道まで4月1日から5月中旬過ぎの二か月足らず。
紅葉前線を追って北海道から南下する旅はどうか。
私なら、温泉、人物記念館、知研、車、SNSとなるだろうか。