多摩大「私の志」小論文コンテスト表彰式

多摩大「私の志」小論文コンテスト表彰式。
応募件数1164件。33都道府県(昨年29)。応募高校85校(昨年81校)。

以下、原点を確認する意味で2009年10月2日のブログ記事。

                                        • -

多摩大学は創立20周年を契機に「現代の志塾」という教育理念を決め、それが学内のさまざまな分野に浸透しつつあるが、ヒットが生まれた。
第一回「私の志」小論文コンテスト、という名称で多摩大学が高校生新聞と組んで高校生に募集したところ、思いがけず330本以上の小論文の応募があったもようである。コンテストの目的は、「現代の志塾 多摩大学」として、高校生に『志』を考えるきっかけを提供し、志を持つ学生の育成に努めることである。詳細は整理中なので、この数字は速報値。
入試関係の若い職員(井川さん)http://d.hatena.ne.jp/hirokichinews23/の発案があり、私も相談に乗ってコンテストを実施したのだが、400字詰め原稿用紙6枚という長さ、「私の志」という難しいテーマであったにもかかわらず、初回としては異例のこれだけの数が集まって嬉しく感じている。「志」という言葉は、高校生の心に届いたようである。以下は、このコンテストの開催に寄せた私の名前での呼びかけ。

                                          • -

今、「志」を持っていますか?
この問いを全国の高校生へ投げ掛け、「志」を自分自身に対して問いかけるきっかけを創りたい。それが今回のコンテスト開催の狙いです。
多くの可能性を秘めた高校生には、「・・・になりたい」という単なる願望を述べた夢を持つに留まって欲しくありません。あなたの目の前に居る人や社会に対して喜びをあたえたい、「・・・になるぞ!」という想い、志を持って欲しい。
本人の責任でないことで不利な扱いを受けるという社会の不条理をなくし、社会の進歩にいささかでも貢献することに、自らの能力と技術を活かした仕事を通じて関わりたいと思って欲しい。
志を抱くのは人、志を受け継ぐのも人、そして志を完成させるのも人です。
そう考えると、志のない人は人とはいえないのではないでしょうか。利害、得失、損得、有利不利・・・そういう打算は人間を小さくさせてしまいます。
志を立てる、志を磨く、志を持続する。そういう日々を通じて、「これこそが私の仕事だ」というモノを見つけて欲しい。
今一度問いかけます。あなたはどういう「志」を持っていますか?

                                                                            • -
  • NHK「軍師 官兵衛」。死の直前の秀吉と官兵衛の「天下」をめぐるやり取りがよかった。