「蜷川実花写真展」。サントリー美術館「高野山の名宝」展。

久しぶりに六本木周遊。

  • 富士フィルルムスクエアで開催中の「蜷川実花写真展」を覗く。

モデル、アイドル、アーチスト、写真家、映画監督。写真集は80冊近く出版。映画は2007年「さくらん」、2012年「ヘrタースケルター」で新藤兼人賞銀賞。東京オリンピック大会組織委員会理事。父は演出の蜷川幸雄

高野山開創1200年記念の展覧会。弘法大使が高野山をひらいたのが空海43歳の816年。それから1200年。高野山は東西6キロ、南北3キロの高地にある盆地で「一山境内」と形容されるように一つの街になっている。供養塔や宿坊が多い。2004年に世界遺産登録。
空海(774年香川県生まれ)は835年に62歳で入定。入定とは「外界や雑念などの一切の障害から解放された、心を静めた瞑想状態」を意味している。空海は亡くなったのではなく、今なお奥の院で永遠に瞑想しているのだ。
密教の教えの言葉では説き尽くすことができないところは絵図を見て悟れ」。その極致が曼荼羅である。
「絵画や彫刻などを用いることが理解の助けになる」。その思想が密教美術を生んだ。
快慶の不動明王の水晶の王眼は迫力がある。運慶の像も素晴らしい。力強い運慶、美しい快慶という二人の天才を頂点とする芸術。高野山が「山の正倉院」と呼ばれるのもむべなるかな。

神保町の岩波書店で本を購入。