「天才たちの日課」(メイソン・カリー著・金原瑞人・石田文子訳)を読了。
「偉人たちは最高の仕事をするために、毎日同どう時間をやりくりしていたのか」という「問題意識の下に、彼らの日常生活(何時に寝て何時に食事をし、いつ仕事をしていたか、、)についての情報を集めて記したブログ「デイリー・ルーティーン」からこの本ができた。
作家、作曲家、画家という極め付きのクリエーターの日常が展望できる。
毎日が日曜日でもあるが、知的成果を生まんという志を持った人たちの姿だ。ここには堕落から逃れるヒントが満載である。
この本の副題が「クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々」とあるように天才たちの日常はバリエーションが多いのだが、共通項で目立つのは「散歩」をする人が多いということだ。散歩は体力とアイデアを生む。「朝型」がほとんどだった。また「昼寝」をするひとも多い。彼らの生活は、一様に「習慣的」だった。
天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々
- 作者: メイソン・カリー,金原瑞人,石田文子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2014/12/15
- メディア: 単行本
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こういうリストの中に日本の村上春樹が入っているのは素晴らしい。
村上春樹は長編小説を書くときは午前4時に起き、5、6時間ぶっとうしで仕事をする。午後はランニングか水泳。その後、雑用を片づけ、本を読み、音楽を聴き、午後9時に寝る。
この日課を毎日繰り返す。
タバコをやめ、酒の量を減らし、野菜と魚中心の食事に変えて、もう25年以上になる。
習慣の奴隷(ベーコン)。習慣の宝庫。
散歩派:ベートーベン。キルケゴール。フローベル。カント。ミルトン。シューベルト。ユーゴー。ダーウィン。トルストイ。チコフスキー。
ベンジャミン・フランクリン「朝:今日はどんなよいことをしようか?」「夜:今日はどんなよいことをしたか?」。
コルビュジェ「45分間の柔軟体操」
ヘンリー・ミラー「優れた洞察力が働く瞬間瞬間を維持するには、厳しく自己管理をして、規律ある生活を送らなければならない」
チャック・クロース「インスピレーションが湧いたら描くというにはアマチュアの考えで、僕らはただ時間になったら仕事に取りかかるだけ」
ピカソ「貧者のようでありながら、金はふんだんにある生活」
サーブ「非社交的な生活、だが高度にクリエイティブな生活」
ジョルジュ・シムノン:20世紀のもっとも多作な作家の一人。生涯425冊の本を出版。几帳面な執筆機械と自分を呼んだ。
この本は毎日が日曜日になったときのバイブルになる。
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本日は2011年3月11日から丸4年。黙祷。
開沼博「初めての福島」を注文。
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忌日。
- 上村松篁:鳥の生活を理解しなければ、鳥は描けない
- 佐川清:男には意地ってもんがあるんだ
誕生。