荻阪哲雄「リーダーの言葉が届かない10の理由」(日本経済新聞出版社)を読了。
確かに組織のリーダーたちの発する言葉は、なかなか浸透するものではない。
だから、多くの人を率いて業績を上げることは簡単ではない。
凡庸なリーダーは、一生懸命に働くことによって、自己満足しながらその任期を中途半端な形で辞めていくことになる。
この本は、そういったリーダーと彼を支えるスタッフたちに、現場とのコミュニケーションの取り方を平易な形で提示しようとする野心的な試みである。
- 作者: 荻阪哲雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- まずビジョンを創り、語り、行うステージに10の問題が隠れている。
- 次にその壁を乗り越えるためには10のツボがある。
- 現場にビジョンを浸透させるために10の視座が必要である。
そしてここから結束力を強化するための具体策に入る。
- 「かけ声だけのスローガン」から「実践するビジョン」にするために6つのメソッドがある。
結束力を高めるためのアプローチ。
助け合えるフォーメーションのための7つの役割モデル。
ビジョンを広げていくための展開イメージ。
以上、著者が20年以上のコンサルティングで獲得したこの本の主張のストーリーを、本書の中に提示してある図解を用いて示してみた。
読者は、こういったキーとなる図を見ながら、錬られたそして気迫のこもった本文を追うと良いだろう。
バラバラにアトム化した職場を一つにまとめていくという、どの時代、どの組織も持つ課題を解く体系的な方法論として一つの回答となっていると思う。
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名言の暦 5月1日。
命日
- 大塩平八郎1837:身の死するを恐れず ただ心の死するを恐るるなり
- 萬鉄五郎1927:画家は明日を憂いてはいけない。今日、今、最も忠実でなくてはいけない。
- 大内兵衛1980:実業界にとって、「景気」というものは、ボタモチのようにタナから落ちてくるもんなんですね。だから彼等は今日もまた一生懸命タナの上を見てますよ。
- 澤田正廣1988:苦しい中でやるといいうこと、これはただ気力の問題です。人間というものはどんな場合でも、自分を見限ったらもうそれでおしまい。命がけになれば、どんなことでもできる。
- 戸川幸夫2004:動物がいちはやく公害を感じ、そのあとで人間が気づいた。
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