松島泰勝「琉球独立論--琉球民族のマニフェスト」(バジリコ)を読了。
衝撃の書である。
- 作者: 松島泰勝
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2014/07/24
- メディア: 単行本
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もし仮に米軍の撤去があっても日本の自衛隊が即時駐留する。
日本はアメリカとともに琉球を支配している。琉球は日米の植民地下にある。
戦後10兆円の振興開発資金が投下されたが失敗した。日本政府が琉球の手足を法制度で縛ったことが主因である。
もともと異なる民族であり、自己決定権を行使し、新しい政治的地位を獲得すべきである。
日本は主権国家ではない。自国内に他国の軍事基地が治外法権のかたちで存在する国は主権国家ではない。
原発やゴミと同様に、日本の一地域だけが基地を引き受ける道理はない。
以上の考えで、2013年に「琉球民族総合研究学会」という琉球の独立を目指した学会が成立している。
近代以前の琉球王国のように、世界各地と人間や組織のネットワークで構成された琉球型グローバリズムの国を目指す。
その完全独立運動の骨子は以下の通り。
1・独立への理解を深め、世論を喚起する。41市町村に独立支持派議員を増やす。
2・国連脱植民地化特別委員会の「非自治地域」のリストに琉球を登録する運動を展開する。県議会、市町村議会は登録を求める決議を採択する。ポリネシア(2011年非自治地域リスト登録を決議)、ニューカレドニア(2014年以降に住民投票)、グアムは独立を目指す住民投票実施(2015年)。
3・独立の可否を問う住民投票を国連の監視下で実施し、過半数を得たら独立を宣言し、国連に加盟申請する。自由連合国や自治州では米軍撤去はできない、完全独立しかない。議会を設置し、国家承認を世界に求めていく。パレスチナ。スコットランド。カタルーニャ。
4・国連、非同盟諸国会議、太平洋諸島フォーラム、、、などを通じて琉球独立をサポートする国際的ネットワークを形成する。非武装国家・リヒテンシュタイン、同じくコスタリカ。独立した太平洋島しょ国の大半は軍隊を持っていない。
5・国際法に基づいて平和的に独立する。米軍、自衛隊の軍事介入を阻止する国際的支援体制を構築する。琉球在住の各民族には国籍を選択させる。
6・40万人以上のウチナンチューが世界各国で琉球を国家承認する運動を展開する。1979年以降の政治的経済的被害への賠償金を請求する。
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夜:NHK「沖縄戦全記録」の惨状をみる。
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名言の暦 6月14日
命日
- 松平定信1829:楽しきと思うが楽しき基なり
- マックス・ウェーバー1920
- 政治家を職業とするには2つの道がある。政治の「ために」生きるか、政治に「よって」生きるか、そのどちらかである。
- アイデアは、熱心に働いているときに限って現れる。
- 精神のない専門人、心情のない享楽人、この無のものは、かつて達せられたことのない段階にまで登り詰めたと自惚れている。
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