「私の履歴書」---昭和の先達に学ぶ生き方(石田修大)」を読了。
- 作者: 石田修大
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 新書
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著者は日経の記者で、「私の履歴書」やコラム「春秋」を担当した。
その人が書いた本なので、厚みがある。
昭和を意識した本ということで、時代認識が参考になった。
今年2015年は、1925年(昭和元年)から90年、そして戦後70年にあたる。
明治(1868年)以降の80年足らずの期間は、内戦、内乱を含めて、戦争だらけの80年であった。
戊辰戦争(1868年)、西南戦争[1877年)、日清戦争(1894年)、日露戦争(1904年)、第一次世界大戦(1914年)、シベリア出兵(1918年)、満州事変(1931年)、日中戦争(1937年)、太平洋戦争(1941年)。
満州事変以後は15年戦争となった。ほぼ10年をおかずに戦争が繰り返された。
徳川幕府260年余と戦後70年は戦争がなかった。
1603年から400年余の期間で、戦争があったのは明治以降の80年弱の期間だけだ。
後の320年間は、日本は戦争をしなかったということになる。
平均寿命が50歳を越えたのは戦後のことであり、その前は男女とも平均寿命は40歳だった。
合計特殊出生率は、1925年は5・11、1930年は4・72,1947年は4.54となっており、終戦直後まで日本の母親は5人前後の子どもを生んでいた。
生後1年未満の乳児の死亡率は1900年は15.5%であったが、2012年には0・22%になっている。昭和の戦前までは多産多死の時代だった。
個々の著名人のエピソードは省く。
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