「ある探検人生」---外的世界の拡大は、内的世界を深化させる。

九大探検部が創立50周年を迎える。
11月に博多でイベントがあるが、「50年史」刊行に向けて原稿依頼があり、本日ほぼ書き終えた。力が入って原稿用紙50枚くらいになってしまった。

  • タイトル:「ある探検人生」---外的世界の拡大は、内的世界を深化させる。
  • 初めに「私の探検部時代は、現在から部の50年に及ぶ歴史を振り返ってみると、教授・OBを中心とした学術探検志向の時代から、学部生を主体とした探検部への転換の過渡期の入り口の時代であったということになるようです。 探検部2年の教養部時代は、部室を手に入れたことが最大の貢献であったと思いますので、その詳細は歴史として語り継ぐべきだと思い、改めて記録に残すことにしました。3年生の時には、八重山群島遠征を計画し、実行し、報告を出すという探検の一連の流れをたどったという経験をしました。当時の大学紛争の真っただ中にあったこともあり、その影響を受けながら、今までの学術探検を批判し、学生主体の探検活動を考えることが大義名分でした。そして私自身は社会に出る(就職する)ことになり、「探検」を意識しながら職業生活を送ろうと漠然と考えながら、社会に足を踏み出し、40年以上の歳月が経ちました。それがどういうものであったのかは、現役の部員にも参考になると思い、50年史の一コマとして自分史的に語ってみたいと思います。」
  • 終りに「私にとっての探検の定義は、冒頭に述べたように「外的世界の拡大は、内的世界を深化させる」という言葉でした。新しい分野の仕事をするたびに、この言葉を思い出しながら、問題を解決する、そしてその都度、その過程と成果を形に残すように意識してきました。人生という長い時間と広い空間の旅人として、学生時代に身に着けた「探検精神」を発揮しながら、成果を「知的生産」として残すことを心がけてきたとは言えるような気がしています。」
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近所のヨガ教室で体験レッスン。ヨガは身体的エクササイズではあるが、本来はインドのバラモン教ヒンドゥー教仏教ジャイナ教の修行法。