知研セミナーのテープという財産

午後は、都内の企業で講演研修。

夕刻は、九段の文庫カフェで知研のセミナーに出席。
本日の講師は、橘川幸夫さん。
メディアの変貌について語ってもらった。

  • 70年代は雑誌と読者が一緒にムーブメントを作る時代だった。ぴあ、フォーカスなどはインターネット時代の先取り。インターネットの登場によって雑誌は消えていった。
  • 読書は人生を考えるヒントを与えてくれるものだった。今は半分は実用書で結論を知りたい読者に向けている。
  • 明治、大正時代の本が面白い。旅行、料理、通、などフィールドワークの本がいい。
  • おバカタレントの存在。常識や教養が無くても生きていける時代になった。必要な時にインターネットで手に入れる。シェアする社会。
  • 情報社会の到来で本の役割が無くなった。
  • 著者を育てる編集者の存在、1割の本が売れればよいといった時代から、1985年あたりのバブル時代から変わった。売れている人の本を売るという実績重視の路線。魅力のあるコンテンツの崩壊。本を読まない人が買わないとベストセラーにはならない。
  • 中間業者は失業。印刷料は三分の一に。注文を受けてからコピーするンデマンド出版の登場。学術書、古文書などがこれになってきた。先行投資不要のビジネスモデル。
  • 2020年の東京オリンピックで何が起こるか。2000万人がやってくる。タクシー会社は危ないが、運転手には仕事がある。中間が排除される。企業、組織、団体が要らなくなってくる。不動産業者も、カギの問題も解決。
  • クラウドファンディング・新たな金融の仕組み。キックスター。おまけ。映画、パーティ、、。読みたい本を出していく。予約。
  • 46年間の知研セミナーのテープという財産をシリーズで出していく。(支部のセミナーのテープを集める)
  • 大学出版会。少ロットの本を出す。2-300部の本は100万で。印刷50-60万、編集15-20万、装幀10万、、。

終了後、八木さんたちと蕎麦屋で懇親会。