萩原英雄「美の遍路」

山梨県立美術館で購入した萩原英雄「美の遍路」(NHK出版)を読了。

美の遍路

美の遍路

1913年山梨県甲府市生まれ。1953年東京美術学校に入学。
1938年、卒業後に浮世絵制作の高見沢木版出版社に入社。
1953年結核のため療養所に入所。ここで木版画と運命的な出会いをする。
近代木版画の祖。1960年の東京国際版画ビエンナーレでの受賞を皮切りに、国際版画展での受賞は9度に及ぶ
1979年より1990年まで日本版画協会理事長。

  • 姿こそ違え、画家の一生も一人のお遍路さんに過ぎない。どこ迄つづくか知れない美の遍路がその宿命である。
  • 近代を知るためには、セザンヌからさらに遡ってみなければ、本当のことは分からないのだ。
  • 私の生涯を律してきたのは、純粋、という一語だと思う。
  • とにかく、できるだけ沢山の作品を見ることです。
  • これ(ホドラーの風景画)こそ、本物の風景画だ。
  • この山(富士山)に取り組むことを、一生の願いとするようになった。
  • 「三十六富士」は、故郷を、父母を恋うる、私の心情である。北斎は、江戸の富士、彼の富士を残した。私は、現代の、自分の富士を彫ってみようと何時果てるともない仕事に挑んだのだった。
  • 今までのと同じように、ただひたすら前進するのみ。それだけでしかありません。
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帰り際に自分の著書を持って帰って、風呂に入りながら通読。

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先日の日本未来学会で知り合った熊野英介さん(アミタホールディングス会長・社長)が、日経の「交遊抄」に出ている。脚本家の倉本聡さんとの交遊がテーマだった。

「名言の暦」12月02日
命日

  • 沢村栄治1944:わしは、まっすぐが好きや
  • 岩崎久弥1955:臆病者め。みんなが火を消そうとしているときに、防空壕になんか入っていられるか!
  • 佐々木信綱1963:利のやっこ位のやっこ多き世に、我は我が身の主なりけり。
  • 植草甚一1979:
  • 浜口庫之助1990:流行歌は作るものではなく生まれてくるもの

生誕

  • 斎藤実1858:自分は赴任の前、すでに一命は国家に捧げているのであるから、爆弾などは怖いとは思わぬ。また、爆弾事件があったからといって、統治方針を変えるなどということは断然せぬ。