「17世紀オランダからの視界」の意味するもの

本日のリレー講座は寺島学長の「17世紀オランダからの視界−−その後の進展」。

5年ほど続けている「17世紀オランダ」。
17世紀オランダは1648年のウエストファリア条約でスペインの支配から脱した。
そして近代が誕生する。

何故17世紀オランダを研究しているのか。
1・近代は宗教からの自立を意味しているが、400年ぶりに宗教への逆流が起きている。デモクラシー・科学技術・資本主義の源泉。国民国家、宗教からの自立。
2・世界史と日本史のつながりを考える。秀吉とエリザベス一世とカール5世。
3・戦後日本の硬直した世界観からの脱却と近代史の欠落の補強。メルカトール図法世界認識から「逆さ地図」認識へ。戦争に至った経緯を直視しないままの70年。
4・江戸から明治への知の基盤(儒学国学蘭学)を明らかにする。和漢洋の知性。
5・欧米社会の相関性を追う。宗教史(イスラム教とキリスト教プロテスタントカトリック)、アメリカの歴史の本質(オランダのDNA)、ロシアとオランダ(「ピョートル大帝)、オスマンの2度のウイーン包囲、、。大航海時代の主導者の変遷。
6・「西力東漸〉の中での東アジア。江戸時代の日中、日韓、琉球、、。
7・人類史・生命史の中での17世紀。寒冷期。グローバル・ヒストリー。

「名言の暦」12月10日
命日

  • 坂本龍馬1867:しかない、といういものは世にない。人よりも一尺高くから物事をみれば、道はつねに幾通りもある。
  • ノーベル1896:私は平和的発案の促進の為、私の死後、大きな基金を残すつもりだ。ただ、私はその結果については懐疑的だ。
  • 大山巌1916: なんじゃ、賑やかじゃのう。児玉さん、今日もどこかでいくさがごわすか
  • 山本七平1991:われわれが通常口にするのは論理的判断の基準だが、本当の決断の基準となっているのは、「空気が許さない」という空気的判断の基準である。

生誕

  • 嘉納治五郎1860:人に勝つより、自分に勝ちなさい。
  • 寺山修司1935:映画に主題歌があるように、人の一生にもそれぞれ主題歌があるのではないだろうか。そして、それを思い出して唄ってみるときに、人はいつでも原点に立ち戻り、人生のやり直しがきくようなカタルシスを味わうのではないだろうか」
  • 坂本九1941: