
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 時事通信社
- 発売日: 2015/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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書くべきことがある、そういう人が作家という仕事をするにふさわしいということだろう。
以下、ポイント。
- イスラム国が世界イスラム革命を始めた。これは戦争。
- テロリスト要求に動じない。それが第二、第三のテロを誘発しない唯一の方法。
- 自爆テロのテロリストには組織が家族に年金を出す。
- 首を切ると死後の命がないということになり、これはイスラム教では怖いこと。
- 空爆しイスラム国から逃げるように難民用キャンプをつくる。これが人道支援で、空爆と並ぶ柱。人道支援は敵対行為。だから日本は標的にされる。
- 第一次大戦中の1916年にサイクス・ピコ協定(1916年)で、英仏露はオスマン・トルコ帝国の分割・線引きをした。トルコはドイツ側だったので敗戦国。文化、宗教とは無関係に国境線を引いた。これが不十分な統治しかできなくしている。
- イスラム国には永続性がない。生産の思想がない。
- サウジが崩れると核が流出してイスラム国が原爆を持つようになるかもしれない。
- 極東でも核保有が動き出す。核ドミノが起った時、日本の外交力は極端に落ちる。そうならないようにしなければならない。
- プーチンは大切な利益については、核カードを使うという宣言をしている。
- 戦後レジームからの脱却は、戦前の日本と戦後の日本の連続性を強調するということだ。
- 安倍外交はコウモリ外交。目標がない。周辺だけで動いている。
- 尖閣をめぐる日中衝突は今後は起きない。
- 国民国家形成期にある中国は近代化完成ま最低50年はかかる。この間は「敵のイメージ」の日本が必要だから順番に歴史カードがでてくる。だから真の友好国にはなれない。決定的な対立にならないようにしなければならない。
- 日本が辺野古で失敗すると、嘉手納基地まで使えなくなり、全基地閉鎖まで追い込まれるかもしれない。
- 日本の教育が急速に新自由主義化している。大方の大学は即戦力をつくる専門学校化。私立大学の学費があがる。150万が5年後には300万に。教育の右肩下がりが起り、教育水準が衰える可能性。
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話題のテレビドラマ「下町ロケット2」の最終回。
このドラマは見ていなかったが、午後から名場面特集などがあり、重要な場面はみたので、違和感なく楽しめた。
「技術者」の矜持がテーマであり、正義が勝つ物語であり、こういうドラマに皆が熱狂するところをみると
まだまだ捨てたものではない。多くの分野のトップ層の堕落をみているが、ここには希望も感じる、
前作では、その部品がなければ宇宙へ向かうロケットが飛ばないという設定で、その部品をめぐるドラマであり、下町の佃製作所が最終的に勝利するという筋書きだった。
今作はその続編で、やはりそのバルブがうまく作動しなければ、心臓弁膜症の患者を救えないというキーテクノロジーを巡る物語で、医療界、学界、産業界の内部の闇を描く。
今回も最終的には、下町の中小企業が勝利するという筋書きだ。仕事は人間ドラマであることにやはり感動する人が多いことだろう。
「 あるところまで行くと理屈では解き明かせないものが残る。そうなったらもう、徹底的に試作品を積み上げるしかない。作って試して、また作る。失敗し続けるかも知れない。だけど、独自のノウハウっていうのはそうした努力からしか生まれないんだ。」
その積み重ねが日本の強みだったはずだ。
「名言の暦」12月20日
命日
- 岸田劉生1929:
- 武見太郎1983:「次のような人は順番にかかわりなく、直ぐに診察します」一、特に苦しい人 一、現職の国務大臣 一、80歳以上の高齢の人 一、戦時職務にある軍人
- 伊丹十三1997:
- 青島幸男2006:面白がってやっているヤツと、苦労してやっているヤツと、どっちが勝つかな。やっぱりさ、面白がってやっているヤツにはかなわないんだよ。
生誕
- 竹内栖鳳1864:
- 朝河貫一1873: