琉球新報のトランプ政権を睨んだ沖縄基地に関する報道を読む。

琉球新報のトランプ政権を睨んだ沖縄基地に関する報道。

  • ハワイ州イゲ知事「在日米軍撤退でハワイで受け入れも」(11月17日一面トップ
  • 「米兵一人当たり1500万円超の在日米軍駐留経費7600億円を毎年日本が負担。日米安保体制の融解が始まった。米中・米ロ接近、基地撤去へと舵が切られたらどう対応するか」(前泊博盛沖縄国際大教授11月20日)
  • 「日本が真の独立を果たす好機」(金口木舌11月17日)
  • 「兵力構成や思いやり予算などで変化が出る可能性。県は代替案などの戦略的な発信も。」(マイク・モチヅキ。米ジョージタウン大教授・11月11日)
  • 「大きな変化が起きる。海兵隊沖縄県外に出て行く可能性。沖縄は最大限に利用すべきというプラグマティックな姿勢をとる、、。」(佐藤優。11月12日)
  • 「日本から金を引き出すことが最優先。沖縄基地撤退の契機になり得る。日米地位協定24条ではすべての経費は合衆国が負担することになっている。安保条約や地位協定の改定は大歓迎。」(孫崎亨11月13日)
  • 「応分の負担要求を日本政府は受け入れようとするだろう。憲法改正や軍事的自立化に利用。自衛隊配備が進む」(野添文彬沖縄国際大准教授11月14日)
  • 「米軍基地の縮小・撤退の絶好のチャンス。有事駐留論の原点に立った積極的対応を日本政府はただちに。」(木村朗鹿児島大教授11月16日)

日本の新聞では経済問題の予想が多く株も急上昇しているが、沖縄ではやはり基地問題に焦点があたっている。いずれにしても変化が起こる可能性があるとの論評が主だ。米兵一人当たり1500万円を日本が負担しているという数字は重い。10年で7.6兆円。沖縄3世のハワイのイゲ知事のハワイ受け入れの意向という応援も日本の新聞ではお目にかかれない。

 

「名言との対話」11月23日。渡辺崋山

「大功は緩にあり 機会は急にあり」

渡辺 崋山(わたなべ かざん、寛政5年9月16日1793年10月20日) - 天保12年10月11日1841年11月23日))は、江戸時代後期の武士画家三河国田原藩(現在の愛知県田原市東部)の藩士であり、のち家老となった。モリソン号事件で幕府を批判した「慎機論」で蟄居を命ぜられ、後に自刃。

崋山は、1万5千石という小藩の家老として飢饉を予測した施政などで大きな成功をおさめている。また世界の情勢に通じるために蘭学者たちとの交流も深かった。そしてライフワークであった絵画では当代一流で数々の名画を遺している。肖像画は特に優れていた。藩士としての重責を担いながら、学者や画家としても活躍した渡辺崋山は、”マルチサラリーマン”のかがみといえる。ただ彼も、才能を開花させたのは人生の後半だ。
2時間単位のムダのない生活スケジュールは、今でも参考になる。行動が制約されていた時代、メモやスケッチを多用して効率化を図るなど、時間の使い方にたけていた。睡眠時間は3時間、不眠説もあるぐらいで、まさに刻苦勉励型の努力家だった。

午前4時起床。前日の復習など勉学に励む。午前6時〜子どもへ手習いを教授する。午前8時〜学問を講義する。午前10時〜絵を描く。正午〜登城し、藩士としての仕事に励む。午後2時〜引き続き、藩務に励む。午後4時〜模写をする。午後6時〜詩や文章などの勉強をする。崋山は1日を2時間単位で考え、スケジュールを立てていた。睡眠時間は3時間程度。

  • 眼前の繰廻しに百年の計を忘るるなかれ。
  • 西洋が恐ろしいのは、雷をきいても耳をふさぐことを第一の悪と考えることです。
  • 一人にても餓死流房に及び候わば、人君の大罪にて候

小藩をひとりで切り盛りした辣腕の家老・当代きっての蘭学者・後世に名を残す優れた絵描き。江戸のマルチ人間の渡辺崋山には多彩な名言が数多くある。その中でも冒頭に上げた「大功と機会」に関する言葉は素晴らしい。ゆっくりとじっくりと時間をかけなければ大きな功績は成就しない。時代の急変はピンチではなくチャンスがある。平穏な時期にはじっくりと仕事をしよう。そして風雲急な時代に成ったら絶好の機会でり思い切って行動しよう。

 

「副学長日誌・志塾の風161116」

勤労感謝の日で祝日だが、大学では授業がある日。

学部運営委員会

  • 私学事業団調査の報告:順調。
  • 私立大学協会「教学学術協議会」の報告。
  • 教授会準備

教授会

  • 専任教員人事:採用。公募。来年度は4名の採用となる。
  • 大学院改革:「知の再武装」。
  • 各委員会報告

 

学科説明会

1年生向けの説明会:参加者が多い。

杉田事業構想学科長の説明。

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