夜は、九段の文庫カフェで開催された「多摩大でご講義頂いた方の交流会」に参加。
多摩大の人気講義となってきた渡辺幸弘先生アレンジのオムニバス講義のゲストスピーカー同士の交流会。
獺祭の朝日酒造の桜井社長、榮太郎総本舗の細田常務、銅器の玉川堂の玉川社長、ブーランジェリーエリックカイザーの木村社長、共同テレビの山田社長、三井不動産の安達上席主幹、公益法人日本アドバタイザーズ協会の藤川専務、フリーアナウンサーの菅家さん、外務省の松井首席事務官、ギリーの渡辺夫妻、そして多摩大からは金先生と中村その子先生。
最初の私のミニ講義のテーマは「現代学生気質、、、」(ゲンダイガクセイカタギ)で30分。
現代の志塾。本物の条件。その後、「立志論」の授業の受講生アンケートの反応を使って語ってみた。
漱石。偉い人。教師。、、、、。
榮太郎本舗は1818年創業。エビセン。カリントウ、甘酒、ピーセン。玉川堂(新潟)は1816年創業。青山骨董通り。命は人が一枚の銅を叩く生まれる。銅は銅と同じ、鉄は金を失う。獺祭。2割3分。磨き、その先へ。英語名はbeyond。日本橋。恵比寿三越。アートアクアリウム。ワイングラス。日本酒スパークリング。1本のクレーム電話1万人。293社。CMの半分。表現力。原発、核燃料サイクル、時代は変わる。柔らかく。女性、普通、選択肢を多く、ストレスをなくす。フジテレビプロデューサー。「北の国から」、「孤独のグルメ」。あんぱんの木村屋。150年企業。日本橋開発の大プロジェクト。、、、、。
獺祭の2割3分と日本酒スパークリング、新ピーセン、パンなどをいただきながら実に楽しい時間を過ごす。
素晴らしい人々との交流は、実に贅沢な時間。
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夜の会合まで少し時間があっったので、東京駅ステーションギャラリーの「パリ・リトグラフ工房idemから」をみてきた。
原田マハとの共同企画。
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「名言との対話」1月28日。石ノ森章太郎。
- 「むりやり手を動かそうとしているうちに不思議とちゃんとアイデアが湧いてくる」
- 石ノ森章太郎はふるさとの住所である石森をペンネームにしていた。生涯で漫画は900作品以上、映像作品3200話以上というから仕事量は膨大である。脚本家・監督・俳優・音楽家の一人でこなすチャプリンになりたかった石ノ森章太郎は、万能の天才・ダ・ダ・ヴィンチに憧れる。自らを「チャプリン発、ダ・ヴィンチ経由、萬画家行き」と称していた。
- 漫画家は、感性で描ける時代を経て、量をこなす中から技術が磨かれ質に転化し感性に磨きがかかる。そして体力で大成するというのが、石ノ森章太郎の時論だった。才能の大部分は技術だと言っていたが、晩年には「才能の8割は、体力である。間違いない」というようになった。頭を動かすのは手だった。息子が親父がゆっくりしていたのは元旦だけだったとも述懐している。60歳と随分と早い死である。本日は没した日。
- 文章では言葉を自由にたくさん使えるが、漫画というメディアは、少ない言葉でエキスを伝えなければならない。だから常に本質に迫るという知識の吸収の仕方をしなければならない。中途半端な理解のままでは恐くて描けないのではないだろうか。図解に似ているところがある。石ノ森章太郎は、同業のさいとうたかおから「絶え間なく本を読んでいる」といわれていた。宇宙、自然、時代物、科学、刑事ものなど、あらゆる分野を描いている。漫画という表現手段を用いて世界を征服しようとしたのではないだろうか。漫画に限らず、ある表現手段を手に入れた者は必ず世界を表現しようとするようだ。
- 「学習漫画」というジャンルがある。歴史、古典、人物など様々であるが、各界の著名人たちが監修などの名目で力を貸している。学習の入門は漫画でよいのではないか。
- この仕事の虫、石ノ森にしても気分の乗らない時があったのだろうが、そういうときでも机に座って手を動かしていた。しだいに心と頭が動いてくるということを知っていた。膨大な知的な仕事をなした人たちは同じようなことをいっているから真実であり、量産の秘訣なのだろう。