Audibleの利用を始める。春学期の授業開始。

アマゾンが始めた「Audible」というオーディオブックサービスを使い始めた。
初回は、吉川英治「私本 太平記」で、全5巻のうちの最初の第1巻を通勤途上で10時間ほどかけてアイフォンで聞き終わった。足利尊氏の物語だ。全部聞こう。次は、日本最大の叙事詩といわれる平家物語吉川英治版の「新平家物語」にしようか。

私本太平記(一) (吉川英治歴史時代文庫)

私本太平記(一) (吉川英治歴史時代文庫)

聞こうとすると歩くことになる。オーディオブックとウォーキングは相性がいい。

「名言との対話」4月8日。ピカソ

  • 「自伝を書くように私は絵を描く。私の絵は日記のページなのだ」
    • ピカソは生涯で6万から8万といわれる作品を残している。90代で亡くなるまで精力的に作品をつくり続けた。20世紀最大の芸術家ピカソは4月8日に亡くなっている。
    • 「作品を仕上げる?なんて馬鹿げたことを!」「一つのものを仕上げるとは、それを終えること、それを破壊すること、それから魂を奪い去ること、闘牛場の牛みたいにそれに「とどめ」を刺すということだ」。
    • ピカソの女性遍歴は壮絶だ。付き合っていた女性が変わるごとに新しい画風が生まれている。しかしピカソの周りの女性は皆不幸になった。オルガ(ロシア貴族の末裔)は精神に異常をきたし、マリー・テレーズ(従順な協力者)はピカソとの子どもを産みながら生涯日陰のまま、やがてピカソの後を追って自殺。ドラ・マール(才色兼備の写真家)は「泣く女」に変えられ、精神衰弱に陥ったと伝えれている。娘のマリーナも精神科の医の助を借りてようやく生き延びてる。ピカソの親族だけでも自殺者は3人も出ている。ピカソにかかわった女性はみな翻弄されるが、フランソワーズ・ジロー(40歳年下)だけはかろうじてピカソに一矢を報いてピカソの人となりをさらけだす書籍を出版している。
    • 「私は、他の人たちが自伝を書くように絵を描いている。私の絵画は、完成されてようがそうでなかろうが、私の日記の頁のようなもので、日記としてのみ、価値があるんだ。、、、。私は、絶えず流れ続ける大河のようなもので、流れによって根こぎにされた木々や、死んだ犬や、あらゆる種類のごみ屑や、そこから湧いてくる瘴気を押し続けている。こういうものを全部、引き連れて流れ続けているんだ。私に関心があるのは、絵画の運動、一つのヴィジョンが別のヴィジョンに変わるような劇的な努力だ。、、、、私は、自分の思考の運動の方が思考そのものよりも興味深く思えるような、そういうとろに到達しているんだね」
    • ピカソの絵画の歴史は、ピカソの自分史である。